【駒大高 野球部】「青き狼たち」 #駒大高

2021年夏ベスト8の主力が残るチーム
打撃力を武器に2度目の甲子園へ

2021年夏の西東京大会でベスト8入りした駒大。夏のレギュラーが残る今季のチームもポテンシャルは高い。士気高まるチームは1999年春以来2度目の甲子園を狙って突き進む。

■2021年夏の進撃でベスト8

2021年夏の進撃はセンセーショナルだった。都屈指のショートストップ程原裕太前主将(3年)、エース林大智(3年)、強打の捕手・近藤大雄(3年)を軸にした守備型チームは、2〜5回戦まで無失点で準々決勝へ。これまでどうしても越えられなかった西東京8強の壁をよじ登った。準々決勝では、東海大菅生に1対5で屈したが、大会エリアが東東京から西東京に移行してからは初めての夏ベスト8進出となった。今季のチームは、夏8強の大舞台でプレーした2年生レギュラー4人が残り、経験値が引き継がれている。程原前主将は「いまの2年生は自分たちより力がある。あとは、どれだけ意識高く練習できるかだと思います。自分たちを越えていってほしい」と期待を寄せる。

■秋都大会は2回戦ベスト32の結果

前チームのレギュラーが多く残ったが、投手、捕手のバッテリーは入れ替えとなっている。コロナ禍で練習試合が限られた中での秋予選となったが、チームは持ち前の打撃力を武器に大会へ臨んだ。予選では攻玉社、錦城学園に2桁得点で圧勝して都大会へ駒を進めた。1回戦の相手は2020年夏東東京4強の実力校・大森学園だった。2回戦進出をかけた戦いは、互いが激しく得点を奪い合うシーソーゲーム。8対8で迎えた9回に矢崎蒼空主将(2年=外野手)がソロアーチを打ち込み、それが決勝点となり10対8で制した。2回戦・佼成学園は幸先良く先制したが、4回にミス絡みで4失点し逆転されると、相手2番手投手を打ちあぐねて4対6での惜敗となった。川端教郎監督は「打ち勝つプランだったが、相手投手を打ち崩すことができなかった。打撃が武器のチームだが、投手を含めた守備を立て直して春・夏へ向かっていきたい」と語る。

■整いつつある投打のバランス

2022年春・夏へ向かうチームは、矢崎主将、大根田拓也(2年=外野手・投手)、長岡皐樹(2年=内野手)、相生哲大(2年=外野手)らの上位打線が軸。どこからでもチャンスを作る打線は、都屈指の力を持つ。秋都大会の課題だった投手陣は、外野手の大根田が志願登板して練習試合で好結果を残すなど、長谷川心風(1年)、橋本佳達(2年)の両投手に刺激を与えた。投打のバランスは整いつつあり、春・夏への手応えをつかんでいる。指揮官は「秋大会以降の練習試合で、大根田が好投するなど投手力も安定してきた。冬のトレーニングで投打のパワーが増せば、おもしろいチームになるはず」と成長を見守る。矢崎主将は「自分たちは打撃のチームだが、秋都大会では守れなければ勝てないことを学んだ。

この冬に攻守のレベルを上げて、全員で甲子園へ行きたい」と春をにらむ。青き狼たちは、聖地をターゲットに走り続ける。

 

 

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