
春夏通じて学校初の甲子園出場!
通常練習中に届いた想定外の「吉報」
横浜清陵が21世紀枠で第97回選抜高校野球大会出場を決めた。秋季神奈川県大会ベスト8の県立校は、春夏通じて初の甲子園出場となった。
■神奈川で正々堂々と戦った“成果”
まさにサプライズだったが、戦国・神奈川で正々堂々と戦った“成果”だ。横浜清陵は県大会4回戦で三浦学苑に5対1で勝利し、ベスト8へ進出した。準々決勝は東海大相模と対戦し0対5で屈したものの、その戦いと活動指針が評価されて21世紀枠県推薦校となった。さらに関東代表として全国9校の21世紀枠候補に選出され、1月24日の選抜選考委員会の結果を待つことになった。他候補と比較して県大会実績(県8強)は決して高くはなく、過去の選考結果を鑑みれば、21世紀枠選出の可能性は低いと思われていた。
■部員全員の取り組みと意志を評価
選考委員会当日、選手たちは通常通りに練習をする予定で準備をしていた。その一方、学校の応接室で野原慎太郎監督と学校長らは選考委員会の中継を見守った。冒頭で21世紀枠2校が発表されたが、まずは離島チーム壱岐(長崎)が順当に選ばれた。もう1校はどこになるのか。小松工(石川)や久慈(岩手)などが有力視されていたが、「横浜清陵」の校名がアナウンスされた。部員25人全員で話し合いながら方針を決めていく自治と、神奈川での戦いぶりが評価されての選考だった。野原監督らが驚きの表情で中継を見つめる中、選手たちは部室で着替えてグラウンドへ出るところだった。山本康太主将は「選考結果を『待つ』こともなく、普通に練習をしようとしてグラウンドへ出たら取材の人たちがいたので、そこで初めて21世紀枠出場が分かった」と話す。
■甲子園で清陵野球を体現する
練習前に急遽、取材対応を行ったが、ユニホームを準備していないため練習着のままで撮影などを行った。そしていつも通り、日が暮れるまで練習に励んだ。そして翌日の25日土曜日に、公式戦ユニホームであらためて取材対応。選手たちは、選抜出場を現実として受け止めていた。気持ちを引き締めるチームは3月18日の開幕へ備える。投打の中心選手・内藤大維は「身体能力を考えれば他のチームよりも劣るかもしれないが、それでもしっかりと戦えることを示したい。練習グラウンドで積み上げてきたものを甲子園で発揮したいと思う」と目線を上げた。21世紀枠で初甲子園。横浜清陵は、聖地で“よそ行き”ではなく“自分たちの野球”を体現していく。
