馬力十分、最速143キロの本格派右腕

 

宇都宮短大附(エース)中村 拓馬(3年=投手)

■エース兼主将として挑む最後の夏 

 昨夏の栃木大会では2年生ながらエースナンバーを背負い、ベスト4進出の原動力となった本格派右腕。最終学年となった今季は主将も任され、マウンドには風格が漂ってきた。トルネード気味のフォームから威力あるストレートを投げ込んでいく。外角低めに突き刺さるようなストレートは栃木県内屈指で、最速は143キロ。追い込んだあとは、落ちるボールで相手を幻惑する投球術も身につけている。冬は、縦の変化に加えて、横の変化球も習得し、夏へ備える。  今年最初の公式戦となった春季栃木県大会1回戦栃木農戦では、最速141キロをマークし、三振の山を築いた。チームは11対0の5回コールド発進。チーム、中村拓ともに順調な仕上がりぶりを示した。エース兼主将としての役割を担う中村拓は「自分のことよりもチームを勝たせるピッチングをすることが大切。仲間から信頼させるピッチャーになって、夏は初の甲子園出場を果たしたい」と力を込める。完成度高い右腕エースが、チームを力強く牽引していく。

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