
2年ぶり4度目の春関東優勝で夏へ照準
ストッパー石垣元気の「勝利の方程式」
健大高崎が春季関東大会で2年ぶり4度目の優勝を飾った。4季連続甲子園、そして初の夏全国制覇を狙うチームは夏に向けて順調な仕上がりを結果で示した。
■最速158キロの右腕エース石垣元が復活
健大高崎は、最速158キロの右腕エース石垣元気、実戦派左腕・下重賢慎を擁して今春の選抜でベスト4へ進出した。選抜帰りで迎えた群馬県大会では準決勝で前橋育英、決勝で桐生第一に完勝して上州春王者となると、新戦力を加えた中で春季関東大会を迎えた。1回戦では東海大菅生と対戦。ロースコアの投手戦となる状況下、先発・下重が5回無失点で石垣元にスイッチ。6回の好機には、佐藤龍月が殊勲のタイムリー二塁打を放って2点を先制。石垣元は156キロをマークするなど圧巻のピッチングで4回無失点で2対0でゲームを締めた。選抜では負傷の影響で万全ではなかったが完全復活となった。
■健大史上最強の投手陣
準々決勝の先発は、1年生の石垣聡志。沖縄出身のポニーリーグ日本代表ルーキーは3回1失点で役割を果たして勝利に貢献した。準決勝・山梨学院大高戦では先発・山田遼太から下重、石垣元へつなぐ「勝利の方程式」で難敵に4対3で競り勝った。決勝・専大松戸戦では石垣聡が先発して下重へつなぐ継投策。最後はストッパー石垣元が150キロを超すストレートと切れ味鋭いカットボールで相手打線を抑えて優勝投手となった。チームは、石垣元、下重、山田に加えて、石垣聡の目処が立った。さらに昨年の選抜優勝投手・佐藤が左肘手術のリハビリから復帰し、夏には投手としても間に合う見込み。健大高崎は史上最強の投手陣で、初の夏全国制覇を狙う。

