2025年夏 東東京大会【戦記】東東京準決勝 岩倉 対 修徳 岩倉が伝統校対決を制して決勝へ進出 
決勝進出を決めた岩倉

 

2025年夏 東東京大会【戦記】東東京準決勝 岩倉 対 修徳 

 岩倉が伝統校対決を制して決勝へ進出

岩倉

志みなぎる戦いで24年ぶり決勝進出

修徳

山崎新監督の夏初陣でベスト4進出

東東京大会準決勝2試合目は岩倉対修徳の伝統校同士の対戦となった。ノーシードから勝ち上がった両軍の対決は、岩倉が6対1で勝利して24年ぶりの決勝進出を決めた。

■岩倉は2年ぶり、修徳は4年ぶりの準決勝

 岩倉は、投打に気合十分の戦いで2年ぶりに準決勝へ勝ち上がった。準々決勝では優勝候補・帝京相手に一歩も引かない戦いを演じて6対2で勝利。2年生リリーバーの佐藤海翔が5回途中から好投すれば2年生捕手・河村柊希が2本塁打を放って、堂々と勝ち切った。修徳は2回戦で足立新田、3回戦で小山台に土俵際まで追い詰められたが接戦をモノにすると勢いに乗ってベスト8へ進出。準々決勝では淑徳を6対3でくだして4年ぶりに準決勝の舞台に立った。

■修徳は剛腕エース築田が気迫の投球

 岩倉の先発は上原慶大、修徳は築田駈翔。最速140キロ超のストレートを誇る両エースの投げ合いでゲームは始まった。岩倉は4回に髙橋歩夢のタイムリーで先制すれば、5回には修徳が川畑亘世の適時打ですぐさま追いつき5回終了後のクーリングタイムを迎えた。6回、岩倉は上原と代打・中村優太のタイムリーで2点を奪うと7回にも1点を加えた。さらに9回には岩﨑佑志のダメ押しソロアーチなどで2点を入れて6対1と突き放した。

 ■伝統校対決は岩倉に軍配

 修徳はエース築田が今大会で剛腕ぶりを発揮した。準決勝でも威力十分のストレートと変化量の多いスライダーを投げ込んだが連投の疲労もあり、8回11安打4失点(自責点3)。一方の岩倉は、エース上原のあとを継いだセットアッパー佐藤が右サイドから威力あるストレートを投じて強打・修徳打線を抑え込み6回以降無失点で役割を果たした。修徳の山崎剛史監督は「選手たちが接戦を勝ち抜き、一戦一戦成長してくれた」と労った。岩倉・豊田浩之監督は「決勝進出を果たしたが、ここからの道が長い」と引き締めていた。伝統校同士の対戦は岩倉に軍配が上がった。

おすすめの記事