高校球児STORY【帝京】 武藤闘夢前主将  #帝京

高校球児STORY
帝京 武藤闘夢前主将(3年)
=みどり市立笠懸中(桐生ボーイズ)出身

名門での戦い、涙の終焉 キャプテンとして完全燃焼  東京・東東京の名門・帝京の前チームでキャプテンを務めた武藤闘夢。群馬県出身で中学時代は桐生ボーイズでプレー、高校進学時に全国制覇3度を誇る帝京を選択し、都内へ出た。今夏はキャプテンとしてグラウンドに立ち、最後の夏を戦った。

1年から名門で不動のレギュラー

帝京は春夏通算26度の甲子園出場を誇るが2011年以来、聖地から遠ざかっていた。再建を狙う名門は近年、選手寮を整備し全国から選手を集めるようになったが、 武藤はその流れで帝京へ入学した。「いろいろな選択肢があった中で、覚悟を持って帝京に決めた」(武藤)。

シャープな打撃と軽快なグラブさばきをみせる内野のオールラウンダーは、1年夏から不動のショートストップとしてレギュラーをつかみ、チームに欠かせぬ存在となった。2019年秋は都大会準優勝で選抜出場の可能性があったが、惜しくも落選。そして2年時には攻守の要としてチームを支えると、2020年夏の独自東東京大会優勝に大きく貢献。その年の甲子園大会は中止になっていたが、東東京のタイトルを獲得した。

東京ドームの準決勝で涙の敗戦

高校2年秋の新チームからは、キャプテンに指名された。自分たちの代での甲子園出場がタスクだった。名将・前田三夫監督のもと鍛錬を積んだが、2020年秋季都大会は2回戦で都立小山台に0対10で6回コールド負け。続く春季都大会は1回戦でダークホース日本学園に1対5で敗れて、金星を献上してしまった。武藤は「2大会連続で不甲斐ない結果になってしまったことへの責任を感じた」と敗戦を重く受け止めた。武藤に、残されたのは「夏」のみ。その重圧から、チームを一人で背負ってしまい、孤立してしまったという。「自分の気持ちだけが先行してしまい、一つになれなかった。最後はみんなの力を借りて、夏へ向かっていった」(武藤)。武藤率いる帝京は東東京大会を一戦一戦、勝ち上がり、東京ドーム開催となった準決勝へ。二松学舎大附と対戦したが2対4で惜敗した。武藤は試合後の囲み取材で涙をみせた。「甲子園には行けなかったが、やりきったので悔いはない。こんなキャプテンについてきてくれた仲間に感謝したい」。

名門での挑戦は悔し涙とともに終わりを告げたが、そのチャレンジは価値ある時間だった。

 

 

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