【静岡 野球部】「強-きょう-」 #静岡

選抜目指し 新チーム始動
「4つの覚悟」で甲子園勝利へ

今夏の甲子園出場を果たした静岡が、大会後に新チームを始動させた。新スローガンに「強(きょう)」を掲げたチームは、甲子園での勝利を目指し前進していく。(取材・栗山司)

■来春の選抜を目指して始動

夏の甲子園1回戦。静岡は大会初日の第2試合で新田(愛媛)と対戦した。  県大会37イニング無失点のエース・髙須大雅(3年)が先制点を許す苦しい展開。0対2で迎えた7回に同点とするも、直後の8回に勝ち越しを許し、2対4で敗れた。

池田新之介監督は「技量云々よりも、徹底力の差を感じた」と語る。「何をやるにしても、新田さんは、一つのことをやり切ろうというまとまりがあった。新チームではその経験を生かしていきたい」。帰静後、最初の練習で池田監督は「根がしっかりとしていて、チームのために何事もできる選手」と山岸廉尊(2年=内野手)を新主将に任命。来春の選抜出場に向けて、スタートを切った。

■先輩から受け継ぐ姿勢

新チームの中心となるのは、夏から出場する山岸と副主将の山本和輝(2年=内野手)。山岸は夏の県大会で9番打者ながら18打数7安打5打点と活躍。無失策の三塁の守備でも貢献した。甲子園では安打こそ出なかったが、あわや中堅越えの強い打球を放ち、自信を手にした。「夏は日頃の練習が全て試合に出ることを学びました。これからも日々の積み重ねを大事にしていきます」。

遊撃の山本は甲子園でタイムリー安打に加え、好守を披露。さらに投手陣は甲子園のマウンドを経験した鈴木脩矢(2年)に、2年生ながら県内最速の147キロをマークする吉田優飛(2年)が控える。個々の能力の高いチームは、先輩たちから受け継いだ姿勢を大切にする。「3年生は一人ひとりの意識が高く、キャプテンの金子(裕人)さんという存在がありながら、誰がリーダーになっても大丈夫なような学年でした。自分たちもそんな強いチームを目指していきます」(山岸)。

■徹底力を磨き上げる

新たなスローガンは「強(きょう)」に決まった。以下の4つの覚悟が込められている。①仲間との繋がりを強く持つ。②集団としての強さを持つ。③甲子園で勝つ強い気持ちを持つ。④自分たちが静高を背負っていく強い覚悟を持つ。山岸が説明する。「強いという言葉は全てに共通していることです。この強さを持って、甲子園で勝つことを目標にしていきます」

新チーム結成後は新型コロナウイルスの影響で練習試合のできない日々が続いた。実力を試せない中でも、甲子園で学んだ徹底力を強化した。例えば、打撃は「強く低い打球」を打つことにこだわり、ひたむきにスイングを重ねる。全てはもう一度聖地に立つために。

甲子園での悔しさを糧に名門が前進を続ける。

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