秋季群馬大会【健大高崎】準優勝で関東へ

群馬2位通過、関東大会3連覇へ
ビッグスケール集団、進化の過程

健大高崎が秋季群馬県大会で準優勝を果たし、関東大会出場を決めた。秋季関東大会2連覇中のチームは3連覇を目指して次なる戦いへ挑む。(撮影・森田威志)

■2年生主体のフレッシュ軍団

健大高崎は2019、2020年の秋季関東大会2連覇中で、2年連続で選抜出場を決めている。2020年選抜はコロナ禍で中止になり代替の甲子園交流戦が実施された。2021年春は全国制覇を狙ったが、2回戦で天理の大型右腕・達孝太に打線が抑え込まれて0対4で完敗を喫した。夏甲子園でのリベンジを狙った健大高崎だが、夏の群馬大会は前橋育英に屈して聖地への道が閉ざされた。前チームは3年生が主体だったため、新チームは2年生主体のフレッシュなチーム。佐々木琉生主将(2年)、ダブル主砲・関根啓衣太(2年)、清水叶人(2年)を軸に新たな船出となった。

■準決勝で関東学園大附に勝利

準決勝の相手は関東学園大附だった。近年急激に力を増す相手に対して、健大高崎は1年生右腕の加藤達哉をマウンドに送る。加藤は序盤の2回までに3失点したが、その後は立ち直り、3回以降はスコアボードに「0」を刻んでいった。5回に関根のタイムリーで同点に追いつくと、3対3で迎えた8回に清水が決勝ホームランを放ち、4対3で競り勝った。関根の好投と、打線の勝負強さが導いた勝利だった。

■変化を恐れないチーム

関東大会出場権を手にしたチームは、決勝で桐生第一と対戦した。2回までに打撃陣が6点を奪い、序盤で6対1とリードする展開になったが、勝負は甘くなかった。中盤以降に攻めあぐむと終盤に逆転されて、7対12でゲームを終えた。選手たちにとっては、ほろ苦さを味わった決勝戦となった。青栁博文監督は「1、2回に点が取れたが、最後に奪い返されたのは力の差。このチームはまだ経験不足で、多くの課題がある。関東大会3連覇?まずは関東で2勝して選抜に行けるように努力したい」と語った。健大高崎は、変化を恐れないチーム。脱皮を繰り返しながら進化を遂げるチームが、関東大会でどんな戦いをみせるか。この県大会は進化の過程だ。

 

 

 

 

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