【湘南工大附 野球部】  「覚悟」 #湘南工大附

「覚悟」の二文字を背負って挑む
『自律』をキーワードに限界突破へ

 2018.2019年秋にベスト8進出を果たした湘南工大附。さらなる飛躍を目指すチームは、「覚悟」の二文字を2年連続のスローガンに設定して、本気の意味を追求していく。

■3学年約70人の選手たち  

学校敷地内の人工芝グラウンドには活気ある声が響いている。コロナ禍の時間制限などもある中で、3学年合わせて約70人の選手たちは班別のメニューを効率良く実行して、自分たちの力に変換している。湘南工大附は、2018.2019年秋にベスト8入りを成し遂げると、2021年夏には4回戦へ進出。激戦区神奈川で着実に結果を残す一方で、今春は2017年度卒業の右アンダースロー投手・下川隼佑(神奈川工科大卒)が独立リーグ・新潟アルビレックスBCに入団するなどチームとしての格も高まっている。選手たちは、次なるビッグウェーブをつかむべく、虎視眈々とチャンスを狙っている。

■勝ち切る強さを求めて  

今年のチームは、ここまで強豪相手にあと一歩の戦いを演じてきた。新チームの昨秋季予選では、日大藤沢に終盤までリードし最後は逆転を許したものの2対3の接戦を演じてみせた。秋季県大会初戦では鎌倉学園と対戦して、2回までに3失点したが中盤以降に食らいつき、7回表に2得点を挙げて2対3まで迫った。その裏に突き放されて2対4での惜敗となったが、チームの可能性を示した。しかし、選手たちは「惜しい」試合に満足はしていなかった。髙田悠真主将(3年=内野手)は「惜しいで終わってしまったら次がない。惜しい試合を勝ち切る強さが必要だと思う」と話す。榊淳一監督は「ワンプレー、一球の重みを感じる必要がある。そして、勝負に懸ける覚悟を持たなければいけない」と、勝負への心構えを求める。

■春季は順調なスタート  

今年のチームのスローガンは「覚悟」。去年のチームも同じスローガンを掲げたが、先輩たちの思いも継承し、チームの殻を破るために同じ言葉を胸に焼き付けた。冬を越えたチームは春季予選を突破し県大会へ駒を進めると、2回戦で三浦学苑を撃破するなど躍進をみせた(4月10日現在)。髙田主将、森井琉斗副将(3年=内野手)を軸に一つになるチームは、平沼将大(3年)、阿部葉太(3年)のダブルエースが安定し、守備は計算できている。打撃では森井副将、吉川祐世(3年=外野手)、井上藍輝(3年=内野手)らがチームバッティングを追求する。もう惜しい試合は味わいたくない。士気高まるチームは接戦を勝ち抜いて、トーナメントを駆け上がる。「覚悟」とは迷いを吹っ切り、恐れることなく困難に立ち向かうこと。その心構えが、新たな道を切り拓く。

 

 

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