【作新学院 野球部】  「自分たちのV1へ」 #作新学院

11連覇の意識は全く持たない
絶対王者は自分たちの「V1」に挑む

 春季県大会を制した作新学院。夏の甲子園に向けても態勢盤石に感じられ、今夏の栃木大会では誰もが認める大本命。それでも絶対王者はスキを見せることはない。先輩が築いてきた連覇を「11」に伸ばすべくチャレンジャー精神で挑む。(取材・永島一顕)

■「関東」の壁に跳ね返される  

作新学院のグラウンドを訪ねる度に感じるのは、選手一人ひとりが緊張感を持って白球に向かっていること。栃木の王者に君臨し続けながらも、常に挑戦しようとするチームの姿がそこにはある。  初戦から決勝まで、一度のリードも許すことなく頂点に立った春季県大会。続く地元開催の関東大会では、栃木代表として周囲からも大きな期待を受けて試合に臨んだ。初戦では、つくば秀英(茨城2位)に10対3で8回コールド勝ち、栃木の王者の強さを見せた。  しかし、続く準々決勝では、「関東の壁」に跳ね返されてしまう。山村学園(埼玉2位)戦では自分たちの流れをつかめないまま試合は進み、1対5で完敗、ベスト8で大会を終えた。

■関東大会敗退をプラスに変えて  

山村学園に敗戦後、櫻井叶翔主将(3年=捕手)が「春季県大会優勝と(関東大会の)1回戦の勝利はたまたま。関東大会準々決勝ではチームとしての実力不足を感じた」と話せば、先発した横尾潤(3年=投手)は「低めに投げ切れない甘さを捕えられ、2ストライク後の制球力の必要性を痛感した」と「関東の壁」に跳ね返された思いを口にした。小針崇宏監督は、「(関東大会は)良い経験値となり実力にプラスされるはず。投手の踏ん張りに応えられる打線が必要。夏に向けてのチーム改革が楽しみ」と、夏に向けての進化に期待を寄せた。チームは関東大会の経験を力に変えて夏への最終調整を進めた。

■チャレンジャー軍団として戦う  

栃木大会10連覇中で、絶対王者として迎える夏。チームに慢心は一つもない。チームは櫻井主将、エース横尾、攻守のキーマン武藤匠海(2年=内野手)らが夏に照準を合わせている。チームは小針監督の指導によって、グラウンド内だけではなく、礼儀、あいさつ、整理整頓などグラウンド外でもしっかりと行動していくことを徹底している。部員全員の一つひとつの行動が結果につながっていく。日々の学校生活、部活動で「野球の神様に微笑んでもらえるように」と全選手が心掛けているという。それが、夏の舞台での強さの源だ。  櫻井主将は「自分たちは強いわけではない。県大会11連覇は意識していない。自分たちの『V1』をつかむために、チャレンジャー軍団として戦っていく」と引き締める。今夏の栃木大会は、櫻井主将の選手宣誓でスタートを切る。

 

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