中学生レポート 〜未来の高校球児たち〜
上三川明治中
「初の全国大会出場」
みんなでつかんだ全国大会 愛される野球へ、一致団結
上三川町立明治中が昨年11月の文部科学大臣杯第13回(栃木県少年野球新人大会)で優勝し、今春開幕の全国大会へ初出場する。選手たちは、愛されるチームを目指して全国の舞台で全力を尽くす。
■チーム一丸となった戦いで初優勝
上三川明治中が全国切符をつかみ取った。チームの目標は「県大会出場」だったが、目標をはるかに超える結果を手にした。宇都宮・河内地区予選を突破したチームは、地域、学校の応援を受けて県大会へ出場。1回戦で親園(那須)に1対0で勝利すると、準々決勝では打線が奮起し益子(芳賀)を6対1で撃破。勢いに乗ったチームは準決勝で鹿沼東に6対2で競り勝つと、ついに決勝戦へ。決勝の相手は連覇を狙う小山城東だったが、チーム一丸となった戦いで7対0の5回コールド勝ち。エース松本優希主将(新3年)はコールド試合ながらノーヒットノーランを成し遂げた。松本主将は「1回戦・親園戦でワンチャンスを活かして粘り勝ちできたことが大きかったと思います。決勝戦までみんなの力を合わせて戦うことができました」と話す。
■全国大会でさらなる成長示す
上三川明治中の校庭練習場のバックネットには「愛される野球部へ 感謝 感動 感激」と書かれたスローガンが掲示されている。チームを指揮するのは、野本瑛雅監督。技術指導だけではなく、ゴミ拾いなどの活動を通じて心を育てている。野本監督は「全国大会出場は、選手たちが頑張った結果。こんな経験をさせてもらえることに感謝しています」と語る。この冬、選手たちは、コロナ禍に負けずに、それぞれが努力を重ねて、さらなる成長を遂げた。伊藤みなみ副将(新3年=二塁手)は「全国大会では、県大会よりも強いチームになっている姿を見せたい。応援してくれる人たちのために、みんなで声を出して全力で戦いたいと思います」と笑顔をみせる。全日本少年春季大会(静岡県)は3月21日に開会式が行われ、22日から試合が実施される。上三川明治中は22日の1回戦で、岩手・遠野西ベースボールクラブと対戦する。