第104回 全国高校野球選手権 西東京大会 準決勝
二松学舎大附vs帝京
二松学舎大附
帝京に勝利して決勝進出
帝京
復活を狙うも無念の４強敗退
二松学舎大附が準決勝で帝京を７対４で下して決勝進出を決めた。帝京は、11年ぶりの甲子園を狙ったが無念の敗退となった。
実力伯仲、東東京の覇権争い
決勝進出をかけた準決勝２試合目は、実力伯仲の好ゲームとなった。東東京準決勝は二松学舎大附対帝京という優勝候補同士の戦い。二松学舎大附は左腕の辻大雅、帝京は２年生エース高橋蒼人の「エース対決」。先手を取ったのは、二松学舎大附だった。初回に、１年生４番・片井海斗の内野安打、さらにワイルドピッチで２点を先取。帝京もすぐさま反撃に転じると、大塚智也、飯泉康介の連打を皮切りに１点を奪い返す。３回、二松学舎大附の片井が、高橋の高めのストレートを強振してレフトスタンドへ打ち込むソロ本塁打。「野球人生で最高の当たりだった」（片井）という１年生主砲の一発で主導権をたぐり寄せた二松学舎大附は、５回にも３点を追加し６対１とリードを広げた。
試合巧者・二松学舎大附が勝利
５点ビハインドの帝京は６回に反撃を試みる。大塚のソロ本塁打、稲垣渉のタイムリー二塁打などで計３点を加えて４対６の２点差にする。だが、７回にミス絡みで１失点すると、終盤は打線が相手のストッパー重川創思に抑え込まれて得点が奪えずに４対７でゲームセット。二松学舎大附が２年連続で決勝進出を決めた。帝京の選手たちは、天を見上げた。チーム力は互角だったが、チャンスを確実に得点につなげた二松学舎大附の試合巧者ぶりが目立った。帝京は、見えない守備のミスもあり失点を食い止めることができなかった。帝京・金田優哉監督は「強い帝京を復活させたかったが攻守に甘さがあった。相手が一枚上だった」と敗戦を受け止めた。東東京の覇権争いは、二松学舎大附に軍配が上がった。
