【佐野】 「雑草魂」

交流戦でブロック優勝しシード獲得
学校生活を土台に野球技術向上へ

佐野が秋交流戦でブロック優勝を果たして秋県大会のシード権を獲得した。120年以上の歴史を持つ伝統校は、雑草魂を宿してトーナメントを駆け上がっていく。

■交流戦で青藍泰斗を撃破

秋のシード権を決める交流戦で「番狂わせ」が起きた。伝統校・佐野が1回戦で栃木農、2回戦で小山北桜に勝利。ブロック決勝で夏ベスト4の強豪・青藍泰斗と対戦した。佐野の部員数は、選手11人+マネージャー2人。戦力差は歴然だったが、佐野の選手たちは、粘り強い戦いで食らいついていった。佐野は序盤に失点して中盤までに1対5とリードを許す展開。しかし、先発のサウスポー松井悠人(2年)が追加点を許さずに7回に右腕・飯塚蕪我(2年=遊撃手・投手)へスイッチ。「自分が抑えるしかない」と覚悟を決めた飯塚が力強いピッチングで流れを引き寄せると、8回に3点を奪って4対5。さらに9回に2点を加えてサヨナラ勝利。ブロック優勝で秋シード権を獲得した。

■学校生活が結果につながる

チームを指導するのは、OB指揮官の大嶋俊彦監督だ。佐野高から早稲田大へ進学して大学卒業後に栃木県教員へ。塩谷(矢板と統合し閉校)、足利女子(バレー、バスケ指導)、田沼、足利(野球部部長)を経て2016年に母校へ着任。監督、部長を歴任し2021年秋から再び指揮を執っている。大嶋監督は足利部長時代に、学校生活が結果につながることを学び、佐野でも学校生活の重要性を生徒たちに説いている。大嶋監督は「高校生である限り学校生活が土台。礼儀やあいさつを含めて学校生活がしっかりとできるようになると野球技術も伸びていきます」と語る。佐野は、中高一貫化などによって部員減少に直面しているが、グラウンドに集まってきた選手たちに寄り添うことで結果につなげている。

■少人数でも勝てる野球

新チームは、2年生8人、1年生3人の11選手。ピッチャー交代時にはいくつかのポジションを変更する“やりくり”が求められるが、選手たちはユーティリティー性を発揮して全員野球を体現している。エース松井は「11人のチームなのでだれが欠けてもいけない。その結束がチームの力になっている」と話す。米田陸玖(2年生)、エース松井、攻守の要・飯塚らは今夏の県大会でもレギュラーとしてプレーし経験値は高い。選手たちが掲げるスローガンは「雑草魂」。宮田主将は「人数は少ないが野球に取り組む姿勢では負けない。どんな相手にも泥臭く戦っていって勝利をつかみたい」と練習に打ち込む。野球に情熱を注ぐ選手たちは、学校生活の先にある“遥かなる甲子園”を目指す。

 

 

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