【連合チーム】「野球ができる喜び」

立川国際・東村山・府中・都武蔵
4校連合で秋予選1勝 チームに芽生える一体感

2023年秋予選で立川国際・東村山・府中・都武蔵が4校連合で戦った。人数が少ないながらも懸命に戦うチームには、確かな一体感が生まれている。

■2つの連合チームが合併

立川国際・東村山・府中・都武蔵の4チームは、2年前まではそれぞれが単独出場していた。だが、部員減少によって単独チームが維持できずに連合での出場となった。進学校・立川国際は、これまで秋に連合で戦ったケースがあったが、夏は人数が揃って単独で戦うことができていた。しかし、小中高一貫への移行によってグラウンドに新校舎が建設されることなどから部員減少。2023年夏は都武蔵との連合チームになっていた。今秋には「立川国際・都武蔵」と「東村山・府中」による4校連合で予選に出場し、予選1回戦では産業技術高専に勝利している。

■秋予選勝利が大きな励み

4校連合の部員数は2年生5人、1年生6人。秋大会以降は、地域交流大会「東村山CUP」に参戦し実戦経験を積んだ。平日は各学校で個人練習を積み、それを実戦で試す日々。試合がない週末は、東村山の校庭で連携プレーなどを磨いた。平日は、少人数での地道な練習が続くが、連合チームでプレーすることが励みになっている。府中の寺澤一道(1年=内野手)が「入学から連合だったので戸惑いはあったが、指導者も多く、楽しく野球ができている」と話せば、エースの立川国際・飯島路翔(2年)は「秋の予選で1勝できたことは嬉しかった。練習試合を重ねることでどんどん良いチームになっている」と手応えをつかんでいる。

■野球ができる環境を作っていく

4校連合は、来年3月の春予選も一緒に戦っていく。春大会後は、新入生の入部状況によってチーム状況が変わるため未定となっている。立川国際・山﨑周主将(2年=捕手)は「学校の練習環境がそれぞれ違って練習メニューも限られるが、みんなで補っていくことでチームとして強くなれる。春大会後はどうなるか分からないが、一体感が生まれているので夏も一緒に戦いたい」とチームをまとめている。渡部正樹監督(都武蔵)は「1校の選手は少なくても、連合の仲間がいることで平日の個人練習も頑張ることができる。人数が減ってあきらめてしまうのではなく、生徒たちに野球ができる環境を用意することが指導者の役割だと思っている」と語る。野球ができる喜びを追求した先に大きな勝利がある。

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