【狛江 野球部】 「PRIDE」〜今日もうまくなる〜 #狛江

昨秋都大会ベスト8で21世紀枠都推薦校
最後の夏に都立野球の集大成をみせる

 昨夏、昨秋に2大会連続でベスト8入りし都立旋風を起こした狛江。春は悔しい結果になったが、最後の夏にすべてを懸ける。

■都立に希望を与える存在  

狛江に、また“夏”がやってくる。昨夏の西東京大会では一戦ごとに力をつけて、5回戦ではシード八王子を3対2で撃破する大金星を挙げて準々決勝進出を果たした。準々決勝・世田谷学園戦で惜敗し東京ドームにはたどり着けなかったが、堂々のベスト8となった。さらにエース山﨑優(3年)、杉本裕世(2年=内野手)ら主力が残った新チームは秋季都大会でも進撃をみせていく。ベスト8入りをかけた3回戦・明大中野八王子戦に勝利して2大会連続8強。秋季大会後には21世紀枠都推薦校に選ばれた。狛江はまた一つ、“勲章”を得ることになった。大久保衡良主将(3年=外野手)は「21世紀枠推薦は、自分たちだけの力ではなく、これまでの先輩たちの思いの積み重ね。都立のチームに希望を与える存在になりたい」と語った。

■もう一度、チャレンジャーになれ  

秋ベスト8の狛江は、今春はシード校としてトーナメントに位置付けられた。これまでは勝ち上がっていくことだけを考えれば良かったが、春季大会は対戦相手の勝ち上がりを待つ状態。チームにとって不運だったのは、大会直前にエース山﨑が負傷し調整が遅れたことによって、2回戦・東京成徳大戦がぶっつけ本番になってしまったということ。それでもチームは決死の戦いをみせたが1対2で惜敗してしまった。西村昌弘監督は「春はシードの難しさに加えて、エース山﨑に頼ってきたチームの甘さが出てしまった。これまでの結果はリセットして、もう一度、チャレンジャーとして戦っていく」と話す。

■全員がチームを背負う  

チームは、大久保主将を絶対軸として夏へ向かう。選手たちは、午前7時から自主朝練を実施し力を伸ばす。放課後の練習時間は限られているため、練習開始前に全員が集まり、練習内容を共有。意識を高めながら課題練習をこなしていく。テーマは「自分に厳しく」。夏開幕までの約2カ月、各選手が自分自身と戦いながら、己に勝つことでチームとしての成長につなげていく。エース山﨑は「もう一度、自分がチームを引っ張っていくという強い気持ちで大会を迎えたい」と、春の雪辱を期す。大久保主将は「山﨑はチームの中心だが、全員がチームを背負う気持ちで戦っていかなければいけない。粘り強い全員野球で昨年の夏を超えていく」と誓う。奇跡は待つものではなく、自分たちで起こしていくもの。都立のプライドを誇示する狛江は、日々うまくなることで、再び夏の栄光をつかみとる。

 

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