2年連続18回目秋制覇
決勝戦で白鷗大足利に勝利し頂点へ
栃木1位のスーパーシードで関東大会へ
作新学院が秋季栃木県大会決勝で白鷗大足利に勝利して2年連続18回目の優勝を果たした。投打の戦力が整うチームは、栃木1位のスーパーシードで地元開催の関東大会へ臨む。(取材・永島一顕)
■大会を通じて「逆転劇」で優勝へ
作新学院は決勝戦で白鷗大足利と対戦した。序盤にリードを許しながら、中盤以降の好機を着実に生かして熱戦を制し、2年連続18回目となる秋の王座に就いた。 今大会の作新学院は、最後まであきらめない集中力を保った攻撃が際立った。3回戦の茂木戦、準々決勝の青藍泰斗戦では力の違いを見せつけてコールド勝ちした一方、もつれる展開となった2回戦・宇都宮工戦、準決勝・国学院栃木戦、決勝・白鷗大足利戦はいずれも逆転勝ち。国学院栃木戦は7回まで0対3と劣勢だったが、8回に3点を奪って同点に追いつくと9回で決着せずに延長タイブレークへ突入。先攻・作新学院は10回表に一挙8点を奪うと、その裏の相手の反撃を4点に抑えて11対7で勝利した。決勝戦も序盤に4点ビハインドとなったが、ゲーム中盤に6点を奪ってゲームをひっくり返すとそのまま勝ち切ってみせた。勝負をあきらめずにプレーを続ける姿勢が王座獲得につながった。
■攻撃的な野球で2年連続選抜を狙う
投手陣の柱となったのは、今大会5戦のうち4戦で先発した本格派右腕エース小川哲平(2年)。140キロ台後半のストレートを武器としながら、力だけに頼らない冷静なマウンドさばきも見せ、今大会27回を投げ防御率2.00とエースの役割をしっかり果たした。1年生からマウンドに立つ小川は新チームになり最上級生としての自覚が芽生えて著しい成長を遂げた。 攻撃面では、目立った高打率の選手はいないものの上・下位ムラなく好機を作ることができ、相手にとって気の抜けない打線だったと言えそうだ。1番・小森一誠(2年=外野手)をスイッチ役に、齋藤健之介(2年=内野手)、廣田瑠稀哉(2年=外野手)ら主軸が勝負強い打撃をみせた。栃木の頂点に立った作新学院は、栃木1位で地元開催の関東大会に参戦。スーパーシードのため1勝できれば“選抜当確”となる。「栃木の代表にふさわしい攻撃的な野球を目指す。周囲への感謝を忘れず団結できるチームを作り、集中力を持って関東大会に臨みたい」(小針崇宏監督)。2年連続の選抜大会出場につながる結果を残すことがミッションとなる。