【春季神奈川県大会レポート】桐光学園「春神奈川制覇」  #桐光学園

12年ぶり4度目の春制覇
2012年夏以来の夏甲子園へ

 春季関東高校野球大会神奈川県大会決勝で、桐光学園が桐蔭学園を6対2で下して12年ぶり4度目の優勝を果たした。桐光学園は春関東大会を経て、夏甲子園を目指していく。(撮影・飯竹友彦)

■春夏通算5度の名門  

激戦の春季神奈川県大会を制したのは、桐光学園だった。春夏通算5度の甲子園出場を誇る桐光学園だが、甲子園出場は2年生左腕・松井裕樹(現楽天)を擁した2012年夏以来果たせていない。近年も甲子園にふさわしいチームに仕上がっていたが、強豪ひしめく神奈川のトーナメントを制することが出来ていなかった。  昨秋は準決勝で向上に惜敗。悔しさを原動力に冬を越えた。今年の春季大会では3回戦で川和、4回戦で金沢と公立実力校に勝利し準々決勝・横浜戦へ。横浜には2021年春準決勝、2019年秋準々決勝で勝利し最近の対戦では有利に立っている状況下、ゲーム序盤から中盤にかけて効果的に得点を積み重ねて7対1で勝った。

■決勝戦はエース針谷が完投勝利  

準決勝の相手は、横浜商。勢いに乗る伝統校相手に3回まで1対0でゲームを進める。先発・中平陽翔が安定したピッチングをみせた中で、打線が3回までは相手投手を捕まえられなかった。だが4回に下位から上位打線につないで、篁哲郎主将の2点二塁打などで一挙5点を奪って主導権を手繰り寄せた。そして8回にも5点を奪い11対0の8回コールドで寄り切った。決勝戦は、背番号1をつけたエース針谷隼和がマウンドに立った。初回に1失点したものの、1・2回裏に打線が相手エース山口凱矢を捕えて5点を奪いマウントを取ると、エース針谷が9回7安打2失点のピッチングをみせて完投勝利。雨の横浜スタジアムで栄冠をつかみとった。野呂雅之監督は「関東大会は高いレベルのチームが集まるのでチームとして経験を積んで夏へ向かいたい」と語った。投打のバランスが整う今年のチームは、第1シードで神奈川の夏へ向かう。

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