【国分寺  野球部】「歴代最強」 #国分寺

2018年夏の西東京大会ベスト8
対話重視で選手の力を引き出すチーム

 2018年夏の西東京大会でベスト8へ進出した実績を持つ文武両道進学校・国分寺。個性豊かな選手たちが集まるチームは「歴代最強」を目指して“夏”へ乗り込む。

■高校野球のすべてを楽しむ  

今夏の西東京大会のダークホースになりうる存在だ。昨年の3年生部員が現役東大合格を果たすなど文武両道を貫く国分寺は、2018年の西東京大会で準々決勝進出を成し遂げ都立野球の真髄をみせた。今の部員は、中学2年時に準々決勝進出を見て、国分寺を志した最強世代。その中でも3年生部員は、例年よりも多い20人(2年生は8人)。個性豊かな選手たちが集まっている。選手たちの“理解者”として2020年秋からチームを率いるのは野村祐介監督だ。指導方針はトップダウンではなく「対話式」。選手一人ひとりとコミュニケーションを図りながら、共に答えを探していく。野村監督は「選手にとっては悩む時間も含めて高校野球。動画などを一緒に見ながら選手と一緒に考えていきます。選手には高校野球のすべての時間を楽しんでほしい」と話す。

■投手3本柱を軸に、いざ夏へ  

今年のチームは、ブレイク間近だ。昨年の秋季大会は1次予選決勝で明星に2対3で惜敗。9回表まで2対0でリードしていたが、その裏に同点とされると延長戦で敗れた。選手たちはコロナ禍での練習制限がありながらも、その悔しさを忘れずに切磋琢磨してきた。春季は一丸となった戦いで1次予選を突破すると、都大会1回戦で日大鶴ヶ丘と対戦。投手陣を軸に奮闘したが1対6で敗れた。結果は残せなかったが、エース音川周生、左腕・原脩太、右の豪腕・坂西亜玲の3年生投手トリオが確立。身長186センチ最速138キロの坂西は底知れぬポテンシャルを秘める未完の大器で、今後はプロ野球スカウトが駆けつけることだろう。打線は、齊藤春輝(3年=捕手)、桶本空夢(3年=外野手)のクリーンアップを軸に全員でつないでいく。今年のチームの目標は「歴代最強」。2018年のベスト8を超えてベスト4以上を目指す。舩橋透真主将(3年=内野手)は「野球だけではなく学校生活も大事にして、最高の結果を残したい」と練習に励む。野球を楽しむ選手たちが、ジャイアントキリングを起こす可能性は十分だ。

 

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