【チームレポート】宇都宮商(栃木)地域の応援を力に変える伝統校 テーマは「凡事徹底」(3月20日掲載分)
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宇都宮商

地域の応援を力に変える伝統校
2013年春以来の聖地へ一致団結

 2024年春準優勝など、私学相手に一歩も引かない戦いを演じる宇都宮商。4度の甲子園出場を誇る地域伝統校は、2013年春以来の聖地へ、力強く舵を切っていく。

■難関突破のために必要なものは?


 1923年夏の甲子園初出場以降、選抜へ3度出場している宇都宮商。選手たちは2013年春以来の甲子園を目標に鍛錬を積む。近年では2019年夏に、準々決勝で石橋に勝利してベスト4へ進出。2024年春には準々決勝で作新学院をくだすと、準決勝で文星芸大附に勝利。決勝では白鷗大足利に屈したが、堂々の準優勝で関東大会へ出場した。同年夏にはベスト8となるなど、甲子園を狙える位置まで辿り着く。あとは聖地へつながる関門を突破する底力と執念が求められている。


■壁を乗り越えていく覚悟


 2024年夏は準々決勝で石橋、昨夏は3回戦で青藍泰斗に惜敗したが、その2校はいずれも栃木大会を制して甲子園に出場した。その意味では宇都宮商にもチャンスがあった。2018年から指揮を執る山口晃弘監督は「過去2年は優勝チームに負けているが、決して戦えていないわけではなかった。ゲームのポイントで耐えて、チャンスをモノにできるかに懸かっている。壁を乗り越えていく覚悟が求められている」と語る。チームスローガンは、学校のテーマでもある「凡事徹底」。指揮官は「学校生活から当たり前のことを徹底していく必要がある。今年は、ひたむきに頑張れるチーム。勝たせてあげたい選手たちだ」と選手に寄り添う。


■攻守のバランスが整うチーム


 今年の宇都宮商は、打線で勝利を呼び込んでいく。リードオフマン添野遼平(3年=遊撃手)を核弾頭役にして村田陽一朗(3年=左翼手)、齊藤大翔(3年=中堅手)、君島涼太(3年=右翼手)へつながる打線は県屈指。秋大会では文星芸大附の左腕に苦戦し0対9で屈したが、コールド負けの悔しさを糧にバットを振り込んだ。投手陣はエース小野颯太(3年)のキレが増すと同時に、秋大会では負傷離脱していた大塩琉優音(3年)が復帰しブルペンは活気付く。添野が「いまから1プレーの重みを理解して戦っていかなければいけない」と話せば、村田主将は「今年のチームは攻守のバランスが整っている。強い気持ちで私立を倒して甲子園へ行く」と気持ちを見せる。宇都宮商は地域の応援を力に変えて、夏の大海原へ出航していく。

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