【チームレポート】磐田北 11人の戦いで25年ぶり秋県大会出場。テーマは「パッション&シンプル」
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磐田北

「進撃の11人」

昨秋に11人で25年ぶり県大会出場
「パッション&シンプル」で快進撃

 磐田北は、昨秋に11人の戦いで25年ぶりの県大会出場を果たした。情熱を秘めた選手たちは「パッション&シンプル」をテーマに夏の勝利を目指していく。(取材・栗山司)

■秋は連続の逆転勝利!
 選手11人で臨んだ昨秋。ミラクルの連続で、25年ぶりとなる県大会出場を果たした。
 県予選代表決定戦では浜松商を相手に、7回に一挙5点を奪って逆転勝ち。続く上位決定戦(対掛川工)も最終回に8点を挙げ、試合をひっくり返した。「どんな相手でも、10回やれば1回は勝てる要素をつくる。そう言い聞かせてやっています」と語るのは、就任4年目の竹下裕和監督だ。
 2022年の赴任当初から部員不足に苦しんできた。初年度の夏は9人ぎりぎりで戦い、その後は他校との連合チームで大会に出場したこともある。


■下位打線からチャンスを作る


 新3年生は8人。掛川北中出身の5人を含め、「人間性を大事にする竹下先生のもとでやろう」と集まってきた選手たちだ。
 1年時から試合に出場し、経験を積んできた世代が中心となって迎えた昨秋。竹下監督は「経験というストロングポイントを最大限に生かし、普通に戦おう」と大会に臨んだ。ここでいう“普通”とは、相手と対等に渡り合うこと。「人数が少ないから勝てない」という意識を持たず、その舞台に堂々と立つことを選手たちに求め続けてきた。県大会は初戦で敗れたものの、確かな歴史を刻んだ。
 チームの中心となるのはエースで主将を務める渡邊將斗(3年=投手)だ。秋の公式戦はすべて一人で投げ抜き、粘りの投球で勝利に導いた。打線は竹下監督が「自分の中での秋のMVP」と褒め称える下位打線がチャンスを作り、勝負強さのあるトップバッターの山崎蒔斗(3年=遊撃手)や、3番の渡邊が還すパターンを確立した。


■アイディアを凝らした練習


 練習環境は決して恵まれていない。学校のグラウンドは内野ほどのスペースしか使用できず、外野方向への打撃やシートノックは不可能だ。そのため基礎練習に多くの時間を費やし、週に数度、近隣の球場を借りた際に実戦的な動きを確認している。だからこそ、いかに工夫するかが求められる。例えば、ネットを囲い込んでの打撃練習ではテニスボールを使用し、ミートの際にボールをとらえる感覚を養っている。
 さらにこの冬は、県大会で感じた相手チームとのフィジカルの差を埋めようとトレーニングを重ねてきた。渡邊は春に向けてのチーム力向上に手応えを掴んでいる。「自分たちが取り組んできた方向性は間違っていなかったと思います。オフ期間はスケールアップしようと練習してきました」。
 チームのテーマは「パッション&シンプル」。「熱い心を持ちながら、物事をシンプルに考えてほしい」という竹下監督の思いが込められている。この春は県大会ベスト8、そして夏は15年ぶりの1勝から、その先の快進撃を狙う。

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