夏の主役たち 〜群馬編〜
【高崎商大附】 エース 佐々木 大和(3年=長野原西中)
最速141キロのエクスプレス
■鋭く落ちるスライダーも武器
凛としたフォームから伸びのあるストレートを投げ込む本格派右腕だ。昨夏からエース格としてマウンドに立ち、経験値を高めた。新チームで臨んだ昨秋季大会では2回戦で前橋育英と対戦。先発した佐々木は3回まで得点を許さない上々の立ち上がり。4回に2失点したものの仲間の援護、自らのソロアーチなどで4点を奪い、8回を終えて4対2。夏王者・前橋育英を土俵際に追い詰めたが、9回表に四球から乱れると3失点して4対5の敗戦となった。佐々木は秋季大会後にフォームを改造。練習試合では最速141キロを記録するなど、球質、球速ともに高めた。今冬は、自慢のスライダーに加えて、いくつかの変化球も習得。春・夏への準備を進める。「チームの力を合わせて夏に優勝して甲子園へ行きたい」。高崎商大附のエクスプレスが、チームを初甲子園へ導く。