第104回 全国高校野球選手権  西東京大会 準決勝
東海大菅生vs国士舘

東海大菅生
鈴木泰から日當の継投で決勝進出

国士舘
粘り強さみせるも延長戦で涙

 東海大菅生が準決勝で国士舘と対戦した。今大会屈指の好ゲームとなった激闘は、延長戦の末に東海大菅生が4対3で勝利し決勝進出を決めた。

菅生、国士舘一歩も譲らずに延長戦へ  

ノーシード国士舘は、明法、日大二、早大学院、日本学園、そして準々決勝では国学院久我山を破ってベスト4進出。強豪校に競り勝ちながら一戦一戦で力をつけてきた。準決勝の相手は、東海大菅生となった。国士舘は、左腕の唐澤竣が先発、1、2回に各1失点したものの緩急を活かしたピッチングでゲームを作っていく。国士舘は0対2で迎えた4回に米良和宏のタイムリーなどで2点を奪い同点に追いついた。国士舘は5回に1失点すると、背番号10のエース小笠原天汰を投入し、ピンチをしのぐ。6回に4番・石田諒人主将のタイムリー二塁打で再び同点に追いつき、ゲームは終盤へ向かった。

今大会ベストゲームの一つ  

東海大菅生はエース鈴木泰成が先発、140キロ台のストレートとスライダー、チェンジアップを武器に国士舘打線に対峙していく。鈴木泰は、粘り強いピッチングを披露。3対3のスコアで迎えた8回からは2年生右腕・日當直喜へとつなぐ。日當が、8、9回を3人でピシャリと締めると、10回表に小池祐吏の決勝打で1点を勝ち越し。10回裏も日當が力で抑えて延長10回4対3での勝利を決めた。試合終了の瞬間、普段はクールな福原聖矢主将(捕手)がガッツポーズを見せた。それが激闘の証だった。  東海大菅生、国士舘が決勝進出をかけて死力を尽くした準決勝は、今大会ベストゲームの一つだった。国士舘・箕野豪監督は「勝つことはできなかったが、選手が一戦一戦で成長してくれた」と称えた。

 

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