秋季都大会新チームレポート【修徳】「頂点へ」

下町の星・修徳、9度目の甲子園へ
応援歌は「葛飾ラプソディー」

葛飾区の下町に拠点を置く修徳は春夏通算8度の甲子園出場を誇る。10年ぶりの甲子園を狙う新チームが始動、覚悟のシーズンが始まろうとしている。

■春夏通算8度の甲子園出場

修徳は春夏通算8度の甲子園出場を誇る伝統校。1993、2004年には夏甲子園ベスト8へ進出した実績を誇る。2013年には東東京大会をノーシードから勝ち上がって甲子園切符をつかんでいる。2021年夏の東京ドーム開催の東東京大会ではエース床枝魁斗を擁してベスト4進出。今夏は、エース篠﨑国忠を軸に甲子園を狙ったが準々決勝で敗れて行く手を阻まれている。その悔しさを味わった2年生たちが軸となり、今秋に再び立ち上がった。

■骨太右腕の脇本力丸がエースの役枠

新チームの中心的存在は、前チームから4番を任された主砲・逢坂拓未だ。新生・修徳の主将として秋大会では攻撃的2番で起用されている。また、キャッチャーの齋藤純、ショートストップ齋藤絋も欠かせない存在。背番号1を背負うのは骨太右腕の脇本力丸。脇本は「前チームのエース篠﨑さんのように速いストレートを投げられるわけではないので、コントロールを重視して守備を信じて丁寧に打ち取っていきます」と話す。初陣となった秋予選では広尾、墨田工科に勝利して都大会出場を決めた。

■切れ目のない打線が武器

今季の修徳は、切れ目のない打線が武器。大砲はいないが、打線全員が役割を認識してチームバッティングに徹する。逢坂主将は「新チームは2番に入っていますが、チーム全員でつないでいって得点を奪っていきます。自分たちの代で甲子園へ行くためにどんな試合でも全力で悔いのないように戦っていきたいと思います」と胸を張る。スタンドの控え部員たちは7回に、応援歌「葛飾ラプソディー」を歌い上げて士気を高める。今年の2年生は、2021年の東東京ベスト4を見て入学してきた選手たち。野心を秘める下町っ子たちは、肩を組んで東東京の頂点(てっぺん)へ駆け上がる。

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