【レジェンドインタビュー】川﨑宗則(元カブス、ソフトバンク)  /  西岡 剛(元ツインズ、阪神)

BCリーグ栃木ゴールデンブレーブス

新加入(元カブス、ソフトバンク etc) 川﨑宗則

1981年鹿児島県生まれ 鹿児島工―福岡ダイエ―(ソフトバンク)―MLBマリナーズ、ブルージェイズ、カブスーソフトバンク―台湾味全。2004年最多安打、盗塁王。2006ワールドベースボールクラシック日本代表

契約更新(元ツインズ、阪神 etc) 西岡 剛

1984年大阪府生まれ 大阪桐蔭―ロッテ―MLBツインズ―阪神―BCリーグ栃木ゴールデンブレーブス(2019)。2010首位打者、2006ワールドベースボールクラシック日本代表、2008北京五輪日本代表

「僕たちは挑戦することを止めない」

ソフトバンク、シアトルマリナーズなどで活躍した川﨑宗則が、BCリーグ栃木ゴールデンブレーブスに入団した。

また、昨季同球団でプレーした元ロッテ、ミネソタツインズの西岡剛の契約更新も決まった。

ふたりは9月7日に栃木県小山市内で同席会見し、新天地での活躍を誓った。

■2006WBC日本代表コンビ

ふたりの会見は、笑いに包まれていた。

川﨑が持ち前の明るいキャラクターでムードを盛り上げ、西岡もそれに追随した。

ふたりは、2006ワールドベースボールクラシック日本代表のチームメイトで旧知の間柄。

昨季、栃木ゴールデンブレーブスでプレーした西岡の縁で、川﨑が練習に参加。

西岡の契約更新、川﨑の新加入という形で、今季は、大物ふたりが栃木ゴールデンブレーブスでプレーすることになった。

川﨑は、鹿児島工卒業後にドラフト4位で福岡ダイエー(ソフトバンク)へ加入、2004年に最多安打、盗塁王に輝くなど活躍。

2012年からはMLBシアトルマリナーズ、トロントブルージェイズ、シカゴカブスでプレーし、各球団でファン・マスコミから愛された。

2017年にソフトバンクに復帰、2019年は台湾・味全で選手兼任コーチ。

2020年はコロナ禍の影響で台湾へ渡航できず、自主トレを重ねていた。

今回は、西岡らに誘われる形で栃木の練習に参加、新加入が発表された。

川は練習参加時に、栃木名物餃子を食したというが、その味も加入を決意した理由の一つになったという。

「食べてみて口に合わなかったら九州へ帰ろうと思っていたが(笑)、皮が厚くて、具もぎっしりと詰まっていた。餃子の味も決め手になった」(川)。

西岡は、大阪桐蔭で活躍後に、ドラフト1位でロッテに入団。

走攻守3拍子揃ったスピードスターで2010年に首位打者のタイトルを獲得。

翌2011年にMLBミネソタツインズと契約し、米国へ渡った。

2013年に国内復帰すると阪神に加入し2018年までプレー。

NPBでのプレーを希望する中で、2019年は栃木ゴールデンブレーブスでプレー。

今季もNPBからのオファーを待ったが、コロナ禍でBCリーグの開幕が延期。

今秋に契約更新となった。

■日本代表時代と同じ気持ちで戦う

パリーグ、そしてMLBでプレーしたふたりが栃木の地で共に戦うことになった。

川﨑は「本来であれば今季も台湾でプレーする予定だったがコロナの影響で渡航できずに、今回、西岡選手を通じて栃木さんからお話をいただいた。西岡選手のプレゼンテーションが良かったのだと思う。西岡選手とは2006ワールドベースボールクラシックなどで一緒だったが、同じチームでプレーするのは初めてなので非常に楽しみ。若い選手が多いが、私自身は今年39歳になったので、経験を生かして『熟男』のプレーをみせたいと思う。そして、思い切り野球を楽しみたいと思う」と語った。

西岡は「プロ野球選手も原点を辿れば、公園でキャッチボールをしたりバットを振ったりしたところからスタートしている。プロになると野球が仕事になり結果が求められる中で、楽しさを忘れるときもあった。川﨑さんは常に野球を楽しんでいて、そんな姿に憧れていた。栃木で一緒にプレーすることが楽しみ。僕は、NPBを目指してプレーするので、川﨑さんの存在は心強いし感謝している。共にチームを盛り上げたい」と、先輩・川﨑に信頼を寄せた。

NPBで確固たる地位を築きながらもメジャーリーグへ挑戦するなど、ふたりとも常にチャレンジを続けてきた。

そして今も挑戦は続く。

川﨑は「西岡選手は2010年にロッテで結果を残したあとその場所に留まらずに2011年にアメリカへ渡った。僕は、その姿をみて、素晴らしいチャレンジだと思った。西岡選手は、挑戦することを止めない。栃木で一緒にプレーできるのは運命だし、お互いにチャレンジを続けたい」と、挑戦の意義を話した。

西岡は「川﨑さんと一緒に栃木でプレーするのは奇跡に近いことだと考えている。栃木にはNPBを目指す若い選手たちがいるので競争をしながら彼らのチャレンジを応援してNPBへ押し上げていく存在でもありたいと思っている。『日の丸』を背負ったときと同じ気持ちでプレーしたい」と力を込めた。

川﨑、西岡は9月中旬から公式戦に出場、今季終了までプレーする。

 

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