【足利工 野球部】「希望」 #足利工

2年連続秋ベスト8進出
夏甲子園6回出場の伝統校

昨年の秋季大会でベスト8に進出し2年連続8強となった足利工。夏甲子園通算6度出場の伝統校は着々と力を蓄えている。

 

■スケールアップするチーム  

チームは年々、スケールアップしている。

部員数は2年生12人、1年生16人。2020年度からは1クラス減となった状況で多くの新入部員を迎え入れた。足利、佐野エリアの公立校の多くが部員減少に直面する中で、たくましさが増す足利工は地域公立の希望でもある。

■秋は3回戦で宇都宮工撃破  

秋季大会3回戦の相手は、2019年秋の準々決勝で敗れた相手・宇都宮工だった。

下馬評は宇都宮工優勢。足利工は3回で3対1とリードしたが6回までに3対3にされて終盤へ。エース小林蒼河(2年)が我慢の投球をみせると、駒田将吾副将(2年=外野手)の好捕でピンチをしのぐなど耐えていく。そして8回裏、主砲・塩島健吾主将(2年=内野手)のタイムリー3塁打などで3点を奪うと6対3で勝どきを上げた。

準々決勝は、石橋との対戦。実力的には劣っていなかったが激しい雨のゲームで投手、守備が不安定となり2対9で敗れた。目標だった関東大会出場は果たせなかったが、公立校唯一の2年連続ベスト8。2020年は春、夏大会が中止になったため2大会連続8強の結果となった。

■投打充実のチーム戦力  

チームの軸は、県内屈指の大型スラッガー塩島主将だ。

183センチ80キロの左バッターは、豪快なスイングから規格外の本塁打を放つ。キャプテンそして3番打者としてチームを力強くまとめ、ムードを盛り上げていく。主将をサポートするのは、駒田副将だ。駒田は俊足巧打の中堅手で、1番もしくは4番に入り、状況に応じたバッティングを選択する。塩島主将、駒田副将のアベックアーチが飛び出すこともある。主将、副将の打撃が躍進のカギとなる。エースとしてマウンドに立つのは、130キロ前半の伸びのあるストレートと落差あるスライダーが武器の本格派右腕・小林。秋季大会2回戦真岡では延長11回13奪三振で完投勝利、宇都宮工戦でも好投し秋季大会優秀選手に選出された。宮沢翔栄(2年=捕手)、島田琉大(2年=内野手)らも力を備え、春・夏に向けて伸びしろは大きい。

■スランプを超えて  

チームは秋ベスト8後、スランプに陥ったという。

練習試合では攻守の歯車が噛み合わずに苦戦が続いた。秋の好結果によってチームには慢心もあったという。塩島主将はチームミーティングを行い、どうするべきかを話し合った。そして、グラウンド移動の全力疾走を徹底。練習中から試合の緊張感を求めていった。

塩島主将は「秋大会後に負け続けたことがチームにとっては逆に良かったと思います。僕たちが目指すのはベスト8ではなく、その上。チームを考える良い機会になりました」と話す。チームを見守る伊藤光一監督は「秋はベスト8になったが、このままでは春・夏は勝てない。ベスト8の壁を破るには意識を変えていかなければいけない」と選手の自覚を促す。

今年のチームは壁を打ち破るチャンス。選手たちは壁を扉に変える力を秘めている。エース小林は新年の書き初めで「今が大切」と記した。「今」と向き合った先に「希望」がある。

 

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