【東海大相模】  「2年連続12回目」 #東海大相模

2011年春以来の選抜制覇へ
関東ベスト8で実力評価

東海大相模が、第93回選抜高校野球大会 に出場することが決定した。

2年連続12回目の選抜出場となる名門は3度目の選抜制覇を狙って聖地へ乗り込む。

■関東・東京6枠目を争う状況  

第93回選抜高校野球大会の選考委員会が開催されたのは1月29日。

当日は午後3時半から出場校発表が行われた。選手たちは普段どおりに練習を行い、“選抜チケット”を待った。選抜選考の大きな基準となる秋季関東大会ではベスト8。関東ベスト4チーム、東京優勝校の5枠が当確となっている状況で、関東・東京6枠目を争う状況になっていた。高校野球連盟から「東海大相模」の学校名が告げられると関係者は口元をほころばせた。学校にはその後、電話での連絡が入った。

吉報を受けた土井崇司校長はそのままグラウンドへ足を運び、選手たちに出場決定の吉報を伝えた。門馬敬治監督は「秋季大会からの時間は長かった。ホッとした」と安堵の表情をみせた。

■ベスト8敗戦から3カ月の時間  

昨年の秋季大会では、神奈川県大会を圧倒的な強さで制して関東大会出場を決めた。

優勝候補筆頭として大会へ臨むと1回戦で栃木2位石橋に7対0でコールド勝ち。選抜当確のベスト4入りをかけて準々決勝・東海大甲府戦へ向かった。白熱の投手戦となったゲームは、エース石田隼都(2年)の好投によって1対0で最終回へ。しかし、最終回に2失点しサヨナラ負け。4強入りすれば選抜当確だったが、選抜切符の行方は選考委員会に委ねられることになった。

10月27日の敗戦から、約3カ月、選手たちは選抜切符が届くことを信じて練習を続けてきたという。そして、信じた先に甲子園があった。

■1%の可能性を信じて  

門馬監督は「関東大会の敗戦を受け止めながらも、きょうまで1%の可能性を信じて、祈って、練習を続けてきた」と不安な心境を打ち明けた。

不安の中で、選手を鼓舞し、選抜出場を信じ続けてきたという。今年のチームテーマは「つながる」。指揮官は、1月の初練習でこの言葉を選手に伝えて、結束をもとめた。

大塚瑠晏主将(2年=内野手)は「去年選抜が中止になった先輩たちの思いもつなげて、精一杯戦っていく」と引き締めた。選抜出場の可能性を信じ続けた選手たちは、全国制覇の可能性を追求していく。

 

東海大相模・門馬敬治監督
選抜出場に感謝

「選抜に選んでもらって感謝している。関東大会準々決勝で負けてからこの3カ月間が長く感じた。だからこそ、その分だけうれしさが大きい。甲子園でプレーできることの感謝を忘れず、全力で戦っていく」
【監督プロフィール】1969年生まれ。神奈川県出身。東海大相模−東海大。高校時代はでセカンドで主将。東海大卒業後、コーチを経て、1999年から東海大相模監督に就任。甲子園優勝3度を誇る。近年は2015年夏全国制覇。2019年夏、2020年春、2021年春(今年3月開催)で甲子園出場。

 

一丸となって日本一へ 大塚瑠晏主将(2年=遊撃手)

「選抜発表をドキドキしながら待っていた。出場が決まって本当にうれしい。関東大会で負けてからは、選抜に出られると信じて練習してきた。一丸となって戦って、日本一という目標を達成したい」

エースとして全力で投げる 石田隼都(2年=投手)

「関東大会準々決勝で負けたのは自分の力が足りなかったから。そこからは自分がチームを引っ張っていく気持ちで、前へ進んできた。甲子園ではエースの自覚と責任を持って、全力で投げ抜きたい」

 

 

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