前橋商にとって2019年は、新たな環境で「夏」を迎える最初のシーズン。周囲の期待も高まっている。新グラウンドで再出発を図るOB指揮官・住吉信篤監督は「過去の台風被害にめげず必死に努力してきた過去の選手たちの苦労の集積が、新グラウンド完成につながった。新しい場所で、地域に愛される野球部を作り、甲子園を目指す」と語った。池田翔人主将(3年=内野手)は「素晴らしい新グラウンドでプレーできることへの感謝を忘れず、野球に打ち込む。前商の伝統と、この新グラウンドに恥じない戦いをみせて甲子園へ行きたい」と誓った。 前橋商は、後藤駿太らを擁した2010年夏以来、甲子園から遠ざかっている。令和元年を新グラウンドで迎える前商は、この場所から甲子園を目指す。 2019年5月号掲載