【狛江 野球部】「今日もうまくなろう」 #狛江

狛江
「今日もうまくなろう」

今夏の西東京大会でベスト8へ進出した都立ダークホース狛江。エースと主軸が残るチームは、野心を胸に秘めて次なるステージへ向かう。

■西東京に新たな風

野球を心から楽しんでいるチームだ。今夏の西東京大会で、選手たちは野球への気持ちをグラウンドで存分に表現してみせた。初戦となった2回戦の相手は、都立実力チーム・八王子北。7回を終えて4対7とリードされる展開だったが、終盤に同点に追いつくと延長サヨナラ勝ち。4回戦では東大和に勝利し、5回戦のシード八王子戦へ。下馬評は八王子優位だったが、2年生エース山﨑優が低めの変化球を生かした投球で最少失点に抑え3対2で逃げ切り、ジャイアントキリングを起こしてみせた。野球を楽しむ狛江と、重圧を感じる八王子。その差が結果につながった。準々決勝では世田谷学園との死闘で2対3のスコアで屈したが堂々のベスト8進出。2021年の西東京に新たな風を吹かせてみせた。

■選手に寄り添う指導スタイル

チームを率いるのは、日大鶴ヶ丘出身の西村昌弘監督。大学卒業後、一度は小学校教員となったが、高校野球指導への思いから方向転換。佼成学園非常勤講師として野球部をサポート、都立豊島では軟式野球部を指導し関東大会ベスト8へ導く。2017年に狛江に着任し、選手に寄り添うスタイルでチーム強化。2019年夏には4回戦へ進出するなど力を伸ばした。選手に伝えているのは「今日もうまくなろう」という言葉。技術、戦術を教えながらも選手たちの自主的な成長を促していく。西村監督は「うまくなりたいという気持ちを大切にしている。うまくなれば野球がもっと楽しくなるし、選手が工夫して練習するようになっていく」と話す。「うまくなろう」。狛江の原点は、ここにある。

■粘り強く、泥臭く戦う

新チームは絶対エース山﨑、攻守の主軸・小林佑樹(2年=内野手)がそのまま残り、盤石かと思われた。しかし、始動後の練習試合では私学ライバルに大敗するなど順調ではなかった。小林は「個人の力はあるかもしれないがチームになっていなかった。前のチームが夏ベスト8になれたのは、一体感があったから。新チームは練習試合の大敗によって変わっていったと思う」と話す。エース山﨑は「新チームではそれぞれが人任せになってしまって、一つになれなかった。自分たちが引っ張っていかなければいけない」と役割を自覚する。チームは、ムードメーカー大久保衡良主将(2年=外野手)を軸に、まとまりつつある。大久保主将は「夏のベスト8が奢りになってはいけない。粘り強く、泥臭く戦う狛江の野球を見せていきたい」と足元を見つめる。選手の能力は、今夏以上。その力を発揮できるか。選手それぞれが野球を楽しみ、うまくなった先に、「都立の新星」の称号が待っている。

 

 

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