健大高崎に投打で完敗
1991年以来の選抜出場遠のく
秋季関東高校野球大会1回戦で文星芸大附(栃木2位)が、健大高崎(群馬2位)に2対8で敗れた。1991年以来の選抜出場は難しい状況になった。(取材・永島一顕)
■敗戦を力に夏の甲子園へ
文星芸大附の直近の選抜大会出場は、宇都宮学園時代の1991年。その時、主将として甲子園の土を踏んだのが高根澤力監督だった。選抜への足掛かりをつかむべく臨んだ今大会。初戦は、大会3連覇を目指す健大高崎との顔合わせとなった。
だが結果は、現時点での力の違いを感じさせられるものとなった。先発のエース入江奏は、初回を無失点で切り抜けた。しかし、2回に4安打を集中され3失点。3、4回にも失点して計7失点、4回途中でマウンドを降りた。「(相手の)データは入っていたが、それを上回る打撃だった」(入江)。打線は、先制されながらも2、3回に各1点奪って食い下がったが、得点後に追撃ができなかった。4回以降は無得点。ゲームは2対8で終わった。吉田翔主将は「関東は(県大会とは)レベルが違った。自分たちは守りも打撃もまだまだ力不足。どうプレーするかが頭で分かっていても実行できていない。考えている動きを一人ひとりが実践できるようにチーム力を強化したい」とシーズンオフに向けて話し、来夏には自力で甲子園への切符をつかみ取ろうとの気概を見せた。