秋季栃木大会 優勝【白鷗大足利】「6年ぶり2度目V」

ノーシードからの快進撃
2014年選抜以来、春夏5度目の聖地へ

秋季栃木県高校野球大会決勝で白鷗大足利が5対1で文星芸大附に勝利し6年ぶり2度目の優勝を果たした。白鷗大足利は、秋季大会のシード校を決める交流戦で高根沢に敗れてノーシードで大会へ臨んだが、準々決勝で作新学院をコールド撃破するなど一戦ごとに進化をみせて、トーナメントの頂点へたどり着いた。栃木県1位・白鷗大足利は、秋季関東大会(10月30日開幕予定=茨城県)へ出場する。

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ノーシードからの躍進で栃木制覇
10月30日開幕予定の関東大会へ

白鷗大足利が秋季栃木県大会決勝で文星芸大附を5対1で下して6年ぶり2度目の秋制覇を果たした。(取材・永島一顕)

■強打を軸に一戦必勝

今大会、ノーシードでエントリーとなった白鷗大足利は、2回戦でシード大田原を10対1の7回コールドで破り、3回戦では真岡に5対1で勝利してベスト8へ駒を進めた。準々決勝の相手はシード作新学院。言わずと知れた難敵だったが、序盤からリードを保つと8回に一挙5点を奪い取り、11対1の8回コールド勝ちでベスト4入りを果たした。準決勝では宇都宮南との拮抗したゲームを5対3で競り勝ち、決勝へ進出すると共に関東大会出場を決めた。強打を軸に接戦を勝ち抜いたチームは、一戦ごとに力をつけていった。

■エースで4番・齋藤祥汰が軸

文星芸大附との決勝では、エースで4番の齋藤祥汰(2年)が存在感を見せた。1回戦から全試合先発の齋藤は、不安定な立ち上がりから初回の先頭打者に四球を与え、失策絡みで先制点を許してしまう。それでも2回以降は粘り強く投げて要所を締め、文星芸大附打線を散発の被安打6に抑え、今大会初めて9回を投げ切り完投勝利となった。

攻めては1点追う2回、先頭の齋藤が四球で出て二進後、谷澤勝斗主将(2年)の中前打で生還してすかさず同点。4、7回に各1点、9回の一死満塁では連続押し出しで2点を追加。好機を着実にものにする効果的な攻めを見せ、文星芸大附を振り切った。

■関東大会は5年ぶり5回目

夏の交流戦決勝で高根沢に不覚を喫して、秋のシードを取れなかった白鷗大足利は、「何としても悔しさを晴らしたい」(谷澤主将)との思いで今大会に臨み、試合が終わるまで集中して攻め切る姿勢を貫いて勝利を重ねた。藤田慎二監督は「劣勢でも我慢する粘りを見せ、大会を通してチームとして成長した」と選手たちへの称賛を惜しまなかった。秋の関東大会は5年ぶり5回目。栃木の王者として臨む以上、その先にある「センバツ」も当然意識している。谷澤主将は「やるべきことをやり、どんな展開になっても最後のアウトが決まるまで『勝つ』気持ちを持ち続け、目の前の相手に挑みたい」と意気込みを見せた。

白鷗大足利は10月30日に茨城県で開幕予定の秋季関東大会へ向かう。

 

 

 

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