【板橋 野球部】  「心繋」 #板橋

甲子園へ本気のチャレンジ
昨夏に新グラウンド完成し練習充実

板橋は、2017年から2020年まで夏の東東京大会で4年連続ベスト32へ進出するなど、確かな実績を残す。2018年に新校舎が完成し昨夏には新グラウンドも整備された。チームは新たな環境でさらなる飛躍を目指す。

■新校舎、新グラウンド完成

板橋は、飛躍の瞬間を迎えようとしている。選手たちは校舎新築工事のため3年以上の期間、校庭が使えなかった。2018年8月に新校舎が完成したが、その後もプレハブ仮校舎撤去などでグラウンドが利用できず中庭や軒下など校舎の空きスペースを利用して黙々と練習を積んできた。

2016年から指揮を執る柴崎正太監督は就任当時10人ほどの選手たちと、苦労を重ねながらチーム作りに着手。選手たちの野球に対する情熱が、チームの原点だった。じわじわと地力をつけていくと2019年夏の東東京大会2回戦では都立強豪城東を2対1で下して金星をつかむ。快進撃をみせたチームは4回戦まで駒を進めてベスト32進出を果たした。決して強豪ではなかったチームにとって、大きな一歩となった。

■先輩たちがつないだタスキ

2020年6月には待望の新グラウンドが完成した。放課後には、バッティングケージが設置されて、思う存分練習に励むことができている。校舎敷地内のコンクリートや外部グラウンドでトレーニングを続けてきた選手たちは、自分たちの学校の土のグラウンドでノックを受けることができるようになった。佐藤陽生主将(3年=内野手)は「グラウンドが完成して守備連係プレーの練習ができるようになりました。恵まれた環境で野球ができることに感謝しています」と練習に励む。柴崎監督は「卒業していった選手たちが厳しい環境でもタスキをつないでくれたからこそ今がある。それを忘れてはいけない」と指導に熱を込める。選手たちは新たな環境で、新たなスタートを切っている。

■3学年で42人の大所帯

現在の2・3年生は24人(マネージャー2人)。今年4月には18人(選手16人、マネージャー2人)の1年生が加入し計42人となった。人数の増加に伴い、選手たちの意識が変わり、チームとしては効率の良いチームマネジメントが求められている。チームは、佐藤主将、南澤帝斗(3年=内野手)、細田暖人(3年=内野手)、エース田中碧樹(3年)を軸に一つになっている。1年生の大型スラッガー堀口健人も練習試合でいきなりホームランを放つなどチームの刺激になっている。春予選が中止となり本戦出場のチャンスがなくなったが、チームの目指す道にブレはない。

佐藤主将は「春予選がなくなりましたが、やるべきことは変わりません。夏に向けて努力していって、チームの新しい歴史を作っていきたいと思います」と前を向く。チームスローガンは「心繋」。情熱のタスキを受け取った選手たちは、甲子園への道を突き進んでいく。

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