【立花学園 野球部】 「打」 #立花学園

「打の立花」復活へフルスイング
ベスト8の壁を超えていざ頂点へ

立花学園は、SNSによる情報発信と最新機器を活用することによって、選手の力を引き出している。頂点を目指すチームは、結果を求めて本気になる。

■部員数139人は全国トップレベル

神奈川高校野球界にセンセーションを呼び起こす可能性を秘めたチームだ。ラプソード(投球分析システム)などの最新機器を生かしたトレーニングとSNSによる積極的な情報発信によって 、立花学園の校名は全国へと広がっていった。それと比例するかのようにチームは地力をつけて、2019年秋ベスト8、2020年夏ベスト8などの実績を残してきた。

今秋は、高校で急成長を遂げた最速150キロ右腕の永島田輝斗がプロ志望届けを提出し、ロッテからドラフト育成3位指名を受けた。選手たちがのびのびとプレーしながら成長していく環境は、神奈川のみならず全国に影響を与えている。今夏までの3学年の部員数は、139人で、全国屈指の野球部規模となっている。

■「筋トレ学園」が爆誕

新チーム始動後、チームとして全選手の球速やスイングスピードを測定。投手陣は、ラプソードで球質などを把握した。数字は嘘をつかない。選手に数字を意識させることによって、選手たちは自らで創意工夫を繰り返して、数字アップを試みる。前チームの3年生たちは、「140キロプロジェクト」などのチームを立ち上げて、コーチ陣やマネージャーの協力のもとでSNSやブログなどで情報を発信した。全国から寄せられる「いいね!」の数が、選手たちのやる気を刺激し、さらなる成長を促した。

2年生の主力・梶原晴斗(2年=内野手)は新チーム始動後に、「筋トレ学園」という野球部内のLINEグループを立ち上げてトレーニング方法を部員たちと共有、著しい成果を上げている。筋トレマニアの梶原は「自分の知識をみんなに伝えることで、チームとしてレベルアップしていきたい」と切磋琢磨を繰り返す。

■破壊力ある打線を目指す

新チームの主将は、リーダーシップと責任感を備える吉田康生(2年=内野手)。投手陣は、最速135キロの福岡大海(2年)、最速140キロの近藤有悟(2年)らが力を伸ばす。打撃は、中村大翔(2年=中堅手)がリードオフマンとしてチャンスメークし、梶原のほか、1年生の関水悠真(内野手)らがクリーンアップの役割を果たす。士気高く臨んだ秋季大会は初戦で海老名に6対1で勝利し、2回戦では藤沢翔陵と対戦した。シード校相手にガチンコ勝負を挑んだが、0対7のコールド負け。選手たちは、自分たちの現状の力を把握したことで意識が変わっていったという。今季のチームが目指すのは、「打の立花」復活。立花学園は、2017年夏に1試合5本塁打を打ち込み、大会タイ記録を保持している。選手たちは、破壊力ある打線を目指してフルスングを繰り返す。

吉田主将は「打ち勝つ野球で、神奈川を制したい」と気迫をこめる。選手の力は無限。立花学園は、時代に即したチーム作りによって高校野球を変えていく。そのために勝利を目指す。

 

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