【春季高校野球栃木県大会レポート】 佐野日大

「先手必勝 春頂点」
猛打爆発6回目の春優勝 5試合中4試合が2ケタ得点

佐野日大が強力打線を前面に出した戦いで春季栃木県大会を勝ち抜き、2年ぶり6回目の優勝を飾った(昨年春季大会は中止)。(取材・永島一顕)

■準決勝では白鷗大足利撃破

佐野日大が猛打を武器に勝ち上がった。

初戦の栃木商に10対0の5回コールド、2回戦では宇都宮北を10対3の7回コールド、準々決勝では青藍泰斗を13対2の6回コールドと3戦連続の2ケタ得点の強打で勝ち上がってきた佐野日大は、白鷗大足利との準決勝でも強打をいかんなく発揮した。4回までに7得点して試合を優位に進め、白鷗大足利に一度は同点とされながらも大関日和の決勝本塁打で勝ち越し、決勝へ進出。関東大会出場を決めた。

■決勝の相手は宿敵・作新学院

決勝戦の相手は作新学院だった。作新学院の先発・佐藤優成投手を初回から捕えた。先頭の川崎大也が2塁打で出ると、増山渉太、大関の連続死球で無死満塁とし、主砲・岡佐昌樹の走者一掃2塁打で瞬く間に3点を先制。さらに、青木琢実が左翼席に3点本塁打を放ち、6者連続得点の猛攻で一死も与えぬまま佐藤をマウンドから下ろして見せた。

作新学院のリリーフ陣に対しても攻撃の手を緩めない佐野日大。2回には2点追加。4回にも主軸のバットが火を噴き、大関、岡佐の2塁打、丸山詩温の3塁打などで4点を奪取。5回にも1点を加えて13対2と大きくリードした。

■打線でつかんだ勝利

打線の援護を受けた先発の大門稜平は、6回まで4失点ながら要所を締め、相手に流れを渡さない粘りの投球を披露。リリーフ陣が作新学院の反撃に遭って3点差にまで詰め寄られたが、中盤までの大量リードが生かして逃げ切った。圧巻の打撃で13得点を奪った佐野日大が大量点を生かして作新学院の追撃をかわし春の覇者となった。

麦倉洋一監督は「選手たちがよくやってくれた。(コロナ禍で)規制がありながら野球をできたことを幸せに感じている」と話した。佐野日大は、強力打線を引っさげて夏へ向かう。

 

 

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