【鎌倉】 「下克上」

伝統進学校、新たな時代のスタート
文武両道を追求し目標は「ベスト32以上」

1928年創立、1950年野球部創部の伝統校・鎌倉。文武両道を追求するチームは「ベスト32以上」を目標に、チーム一丸で突き進んでいく。

■校舎耐震工事完了で新たな環境

95年の歴史を持ち政財官に多くの人材を輩出してきた伝統校・鎌倉。入試倍率は県内屈指。最寄り駅は「江ノ電鎌倉高校前」。鎌倉高付近の踏切は、アニメ「スラムダンク」の風景モデルとして使用されたことから国内外から多くの観光客が訪れるなど「聖地」になっている。海沿いの立地ながら県内最大規模6万平方メートルの広大な敷地を持ち、校舎、体育館など多くの施設が整備されている。近年は校舎耐震工事が行われていたが工事が完了。プレハブ仮校舎が撤去され、グラウンドの再整備も完了となった。野球部をはじめ運動部は、新たな環境で活動に励んでいる。

■今春には14人の1年生が入部

野球部の時計の針は再び動き出している。強豪ひしめく湘南エリアがゆえ、秋・春の地区予選突破は2013年が最後。厳しい戦いが続いてきたが、昨夏は神奈川大会で2勝を挙げて2012年夏以来の3回戦進出を果たした。チームは「4回戦進出(ベスト32)」を目標に設定し、日々の練習に励んだ。一時は耐震工事の影響などで部員が減少。昨秋の新チーム始動時には、3年生5人、2年生4人の選手9人でのスタートとなった。だが、環境が整ったことなどによって今春には14人の1年生が入部。チームには新たな風が吹き込んだ。今夏は、初戦となった2回戦で旭に2対3で惜敗したが、0対3で迎えた9回に2点を返すなど意地をみせた。夏大会後に、松本達也新監督が就任し新たに始動したチームは、夏の舞台を経験した1・2年生が軸となり、巻き返しを誓う。

■2年生4人が屋台骨となる

今季の鎌倉は、佐藤大斗主将(2年=外野手)、山神精尽(2年=投手)、今岡拓翔(2年=内野手)、山口耀太(2年=外野手)の2年生4人が屋台骨を支えている。3番に座るキーマン山口は「打撃を武器に格上のチームを倒していきたい」と練習に向かう。新チームは、力強い打撃をみせる酒見波瑠(1年=内野手)、今夏レギュラーの関陸浩(1年=遊撃手)ら1年生プレーヤーが台頭。今秋の予選では平塚学園、アレセイア湘南という実力校相手にチームとして力を出しきれずに3戦1勝2敗。予選敗退となったが、春・夏へ向けて確かな手応えをつかんでいる。チームスローガンは「下克上」。佐藤主将は「私立強豪を倒して4回戦以上へ勝ち進みたい。チームのポテンシャルは高いので、みんなの力を合わせていく」と力を込める。新生・鎌倉は、新たな風を受けて大海原へ突き進む。

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