【加藤学園】「甲子園2勝」(2023年夏)

3年生の皆さん、お疲れ様でした!

春季県・東海制覇で今夏優勝候補筆頭に
コロナ禍の無念を晴らす夏へ一途に進む

今春季大会初優勝、さらに東海制覇を達成した加藤学園。勝利への意識は高まり続けている。(取材・栗山司)

■あと一歩で逃したセンバツ

県初優勝、東海大会を制覇しても全く驕ることはない。第1シードの加藤学園はさらなる高みを見据えて夏の大会に突入した。  現チームのターニングポイントとなったのが昨秋の東海大会だ。準決勝で常葉大菊川に0対2で敗れ、選抜大会出場を逃した。  自分たちに足りなかったものは何か―。冬場はもう一度、原点に立ち返り、全力疾走やキャッチボールの基本から見直していった。「メンバー、メンバー外に関係なく、加藤学園という一つの集団として、冬を乗り越えることができた」と太田侑希主将は胸を張る。  接戦で競り負けない逞しい精神力を身につけて春の頂点に登りつめた。

■主体性のある集団へ

現チームには大きな武器がある。米山学監督が語る。「選手同士でアイディアを出したり、選手同士で“こうしよう、ああしよう”と話したりできるんです。主体性は私が監督になってから群を抜いています」  練習前には太田主将を中心に輪を作り、選手だけでベクトルを共有していく。監督、コーチはあくまでサポート役と言っていい。仲間同士が指摘し合ってお互いを鼓舞。緊張感のある雰囲気を作り上げている。米山監督が続ける。「勝ちたいという思いが強い分、そういう行動や発言になると思うんです。誰のために野球をするのか。チームのため、自分が上手くなりたいためです。もちろん、スタッフが軌道修正をすることもありますが、メインは選手。後輩たちも、その先輩の背中を見て、伝統を作ってほしいです」  技術だけでなく、一人ひとりの意識の高さも今年の加藤学園の強さの秘密だ。

■甲子園2勝に向けて夏スタート!

春の東海大会が終わった5月下旬から6月18日まで強化練習を実施。通常の練習に加え、朝から体を動かすことで夏を耐え抜く体力を養ってきた。「暑さを感じなくなり、練習試合では終盤での粘りが出るようになりました」。太田主将は強化練習の効果をそう語る。  夏の大会で目指しているのは甲子園2勝だ。カギを握る投手陣は盤石。エース左腕・吉川慧(3年)に加え、サイドから剛速球を投げ込む酒井翔輝(3年)、春に手応えを掴んだ鈴木日陽と小澤亨彦の2年生も控える。打線はトップバッターの太田が出塁して足でかき回し、2番の大木漣(3年)がチャンスを広げる。さらに、クリーンアップから下位打線までムラがなく、どこからでも得点を奪うことができるのが特徴だ。  2020年は選抜大会出場決定も新型コロナウイルスの蔓延によって大会は中止に。先輩たちは涙に暮れた。  コロナが収まり、本来の姿を取り戻す今年の夏。先輩たちが果たせなかった甲子園の入場行進を叶え、勝って大きな声で校歌を歌う。(7月7日現在)

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