
2025年夏 西東京大会【戦記】準決勝 日大三 対 八王子
日大三が主砲の一撃でサヨナラ勝利!
日大三
主砲・田中のサヨナラ弾で劇的勝利
八王子
無念、9年ぶりの甲子園出場ならず
西東京大会準決勝で日大三が八王子に4対2でサヨナラ勝ちし決勝進出を決めた。9年ぶりの甲子園出場を狙った八王子は無念の敗戦となった。
■日大三の「盾」と八王子の「矛」
日大三対八王子のカードは西東京決勝戦進出を懸けた激闘だった。日大三、八王子ともに春都大会ベスト4で、今大会は第2シードとしてエントリーされた。日大三は、5回戦で東大和南、準々決勝で八王子実践を撃破してセミファイナルへ。八王子は、準々決勝で早大学院との打ち合いを8対6で制してベスト4へ勝ち上がってきた。投手陣を軸とした日大三の「盾」と、破壊力ある打線を武器にする八王子の「矛(ほこ)」の戦いとなった。
■八王子が8回に逆転も最終回に涙
日大三はエース近藤優樹に先発を託すと、八王子は主戦・古山球道を大一番のマウンドへ送った。古山は立ち上がりに課題があるが初回を1失点で凌ぐと、しだいにギアを上げていった。ゲームは近藤と古山の投げ合いで6回まで日大三が1対0とリード。しかし、ゲーム終盤に八王子が意地をみせた。7回に新井唯斗のタイムリーで同点に追いつくと、8回には伊藤泰平の犠飛で逆転に成功し2対1で8回裏へ。流れは八王子に傾いたがその裏に日大三が再び同点にすると2対2で9回へ。9回裏に日大三の4番・田中諒がサヨナラ2ランをレフトスタンドへ叩き込んで激闘に終止符を打った。投打の力がぶつかり合った試合は、今大会のベストゲームの一つだった。
