東亜学園のバックネット裏スタンド・スコアボードには、昨夏の試合スコアが掲示されている。
2018年秋ベスト4の実績を掲げ東東京の優勝候補として夏大会へ臨んだが、結果は1回戦・東京実で1対3の敗戦。
大会直前に、武田朝彦監督が網膜剥離で入院するなどトラブルがあり、チームは持てる力を発揮することなく大会を去った。
夏大会後、武田監督は試合スコアを“残した”。
指揮官は「去年の夏に悔しい思いをさせてしまった選手たちのためにも、やらなければいけないと思っています」とグラウンドへ向かう。
チームは「敗戦」を胸に刻んで、強くなる。
2020年8月号掲載