【世田谷学園 野球部】「その先へ」  #世田谷学園

世田谷学園
「その先へ」

今夏四強進出、東京ドームでプレー スケールアップで目指す甲子園  世田谷学園は今夏、ノーシードからベスト4へ進出し東京ドームでプレーした。2年生たちは先輩たちのレールを引き継ぎながら、さらなる飛躍を目指す。

■今夏躍進の秘密とは?

世田谷学園は今夏の西東京大会で快進撃をみせてベスト4進出を成し遂げた。近年はベスト8から先へ進めなかったが、「初戦敗退でもおかしくなかったチーム」(成瀬智監督)が新たな道を切り開いた。コロナ禍で練習時間が足りない中でチームが選んだ戦略は、できないことを選ぶのではなく、できることだけを遂行すること。世田谷学園は、数種類のダブルスチール、エンドランなど多彩なサインプレーが特長のチームだが、複雑なプレーはすべて封印。エース建守伯(3年)を中心にしたディフェンシブな戦いで一戦一戦を勝ち上がっていった。4回戦で日野、5回戦で昭和一学園、準々決勝で狛江にいずれも1点差で勝利。準決勝は東海大菅生に敗れたが、堂々たる戦いをみせた。成瀬監督は「練習不足の中で選手たちは1試合ごとに成長してくれた。東京ドームでのプレーは、チームにとって貴重な経験となった」と激闘を振り返る。

 

■新チームの目標は

新チームは、西東京大会準決勝敗退翌日に始動。自発的にミーティングを実施した選手たちは、3年生の戦いを振り返り、「東京優勝」という新たな目標を立ててスタートを切った。2022年夏へ向かうチームには大きな可能性が秘められている。チームには東京ドームの準決勝・東海大菅生戦でプレーした3人の2年生内野手が残っている。守備の要となるのはセカンドの鈴木快征(2年)、三遊間コンビの佐藤駿(2年)と杉江悠平(2年)。夏の大舞台を経験した3人の守備力は、チームの揺るぎない土台になっている。ショートストッパー杉江が「夏は3年生に支えてもらってプレーできた。今度は自分たちがチームを引っ張っていく」と自覚を見せれば、鈴木は「走攻守で高いレベルを追求して、先輩たち以上の結果を残したい」と練習に励む。

 

■1年生の台頭で競争激化

チームの競争は激しい。夏の4番を張ったキーマン奥山廉汰郎(2年=外野手)が自動的にクリーンアップに入るかと思われたが、3番にはクラッチヒッター・二見純太(1年=投手)、4番にはスラッガー・加川大海(1年=一塁手)の1年生コンビが抜擢された。奥山は、1年生の後ろで追撃の役割を担う。奥山は「新チームになって個人的になかなか結果が残せずに正直苦しい。ここからは自分で道を作っていかなければいけないと思う。」とバットを振り込む。小池寛太主将(2年=内野手)は「個人ではなくチームとして戦うことが大切。1日1日の練習を大切にしながら1年間を通じて成長していく。3年生たちが残してくれた経験を引き継いで、先輩たち以上の結果を狙っていく」とチーム全体をまとめる。

東京ドームのその先へ。選手たちは、大会ごとにスケールアップした姿をみせてくれるはずだ。

 

 

 

 

 

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