【小平南 野球部】「ポジティブイノベーション」 #小平南

今夏ベスト16進出の都立新鋭
目指せ!ジャイアントキリング

今夏の西東京大会でベスト16に進出した小平南。士気高まる選手たちは、ポジティブイノベーションをスローガンに掲げチーム改革を実践している。

■今夏に躍進を遂げた都立新鋭

今夏に躍進を遂げた都立新鋭・小平南。3回戦で昭和、4回戦で豊多摩を下して5回戦へ駒を進めると、シード明大中野八王子と対戦した。シード優位の前評判の中で小平南は、3回に一挙4点を奪うと8回を終えて5対2とリード。ジャイアントキリングが目の前に迫ってきたが9回に3失点して同点にされると、勝負の行方は延長戦へ。小平南はエース竹内咲太(3年)の力投が報われずに延長11回で無念のサヨナラ負け。ベスト8進出を果たすことができなかった。今夏の西東京大会で都立ベスト8は狛江のみ。小平南は、都立2番目の成績を残して大会を去った。

前チームからレギュラーだった西田丈太朗(2年)は「勝ったと思ったが一つのプレーで流れが変わってしまい、最終的には逆転された。あの悔しさを自分たちの代へつなげていかなければいけない」と、今季の雪辱を期す。

■人間的な自立が選手の成長

チームを指揮するのは、拓大一出身の堀田一弘監督。拓大一が選抜に出場した1994年の1年生で、都大会はメンバー入りをしていたが甲子園メンバーからは漏れた。甲子園でメンバー入りできなかった悔しさが、指導者として甲子園を目指すきっかけになったという。教員採用後には南多摩などを経て府中東で2011年秋にベスト8に進出、小平西経由で2016年に小平南へ着任した。指揮官が掲げる小平南の3つの柱は、「自己研鑽」「自己コントロール」「気付きの力」。自分自身を磨き、心身ともに成長させることが技術の向上につながることを選手たちに伝えている。堀田監督は「人間的な自立が選手の成長につながっていく。選手たちには自分の殻を破って可能性を広げてほしい」と話す。

■自分たちの殻を破る

今季のチームは、身長180センチのエース松井伶央弥(2年)、迫力の打球を飛ばす主砲・西田丈太朗(2年=内野手)が投打の軸となる。選手たちが始動ミーティングで決めたスローガンは「ポジティブイノベーション」。ポジティブ思考で、イノベーションを起こすことを目指す。小平南の選手たちは元来、控えめでおとなしいタイプが多かったというが、自分たちの殻を破ることで現状打破を狙う。選手たちは練習開始前に「小南(小平南)をぶっ壊す、ポジティブイノベーション、ジャイキリ伝説やっていこう」と声を張り上げて、練習に入っていく。白田次宏主将(2年=内野手)は「チームを変えていくには、自分たち自身が変わっていかなければいけない。先輩たちのベスト16を超えて、さらに上を狙っていきます」と全力で練習に取り組む。

選手たちは、飽くなき姿勢で自分たちの可能性を追求していく。その先にジャイアントキリング、そして甲子園が待っている。

おすすめの記事