2025年夏 神奈川大会【戦記】立花学園  ベスト4 地力をつけるチームが「新時代の開拓者」となる!
立花学園

2025年夏 神奈川大会【戦記】立花学園  ベスト4

チーム改革浸透で3年ぶりのベスト4

戦国神奈川を戦う「新時代の開拓者」

立花学園が今夏の神奈川大会で進撃をみせて3年ぶりのベスト4進出となった。準決勝で横浜に惜敗したものの、チーム改革が浸透していることを強く印象付けた。

■スキルとアイデアを備えた選手たち

 立花学園は2022年夏に創部初めてベスト4へ進出、横浜スタジアムでの準決勝で横浜と対戦した。3年前の戦いでは、序盤から失点を重ねて1対11の6回コールドで大会を終えた。横浜はその夏の神奈川を制して甲子園へ出場した。あれから3年、立花学園は再び準決勝で横浜と対戦した。そして立花学園がチームの進化を示した。今年のチームは、エース芦川颯一、主砲・山浦龍雅を軸に、巧打の平本岬斗、田畑智大らチーム戦術を遂行できるスキルとアイデアを備えるプレーヤーが揃っていた。

■確固たる自信を胸に準決勝へ

 5回戦で横浜隼人を9対2の7回コールドで撃破すると準々決勝では藤沢翔陵に5対4の逆転勝利。確固たる自信を胸に準決勝・横浜戦を迎えた。エース芦川がキレのあるボールを投げ込み、3回まで1安打ピッチングでスコアボードに「0」を刻んだ。3回裏には相手パスボールと小峰爽太郎の犠飛で2点を先制。4回には原寿桜のタイムリー二塁打で1点を追加し3対0とリードを広げた。スタジアムが騒然とした中で、横浜の4番・奥村頼人に2打席連続ホームランを浴びて3対4とゲームをひっくり返された。

 ■王者・横浜戦の惜敗に満足せず

 しかし、そこから食らいついた。6回からマウンドに立った根本奨大が追加点を許さずに1点差で最終回へ。9回表には一死3塁のチャンスを迎えたが、横浜のストッパー奥村に抑え込まれてゲームセットを迎えた。山浦は「惜しい試合ではなく勝ちたかった」と悔しさを滲ませた。志賀正啓監督は「あと1点だが、その1点が大きかった。奥村の2打席連続弾がすべてだが相手が上だった。こういうゲームを勝ち切る力をつけていきたい」と語った。立花学園は、善戦に満足していない。勝利を追求した先に「新時代」が待っている。

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