第103回 全国高校野球選手権 栃木大会 準決勝
佐野日大VS文星芸大附
佐野日大
最終回逆転劇で決勝進出
文星芸大附
14年ぶりの甲子園出場ならず
1点ビハインドの佐野日大が最終回に逆転勝利、あきらめない野球で7年ぶりの決勝進出を果たした。文星芸大附は14年ぶりの甲子園出場の夢が途絶える結果になった。(取材・永島一顕)
■佐野日大9回2死から逆転
佐野日大は、今春の栃木県大会を制覇。第1シードで夏大会を迎えた。目指すは、甲子園のみ。3回戦で国学院栃木、準々決勝で鹿沼を下して準決勝の舞台へやってきた。春を制したものの夏は別大会。頂点への道は険しさを増す。チームは5番・青木琢実の三塁打で幸先良く2点を先制する。先発の鈴木空は4回に2ランを打たれて2失点したが、その後は佐久間結人が1失点したものの、大門稜平、齋藤怜、畑大稀の継投で追加点を与えず、投手陣の頑張りが土壇場での勝利を呼び込んだ。決勝打を放った4番岡佐昌樹は「自分が決めるつもりで打席に入った」と強い気持ちをみせた。
文星芸大附は初回に2点のリードを許しながらも、先発・戸田隼輔、エース江田凌太の継投によって3対2で最終回へ。勝利は手中にあったと思えたが、勝ち急いでしまったところを突かれて再逆転を許す結果になってしまった。高根澤力監督は「8回の攻撃のミスによって流れが変わってしまった」と悔やんだ。文星芸大附はこの悔しさを糧に復活を期す。