甲子園のマウンドを経験した右腕
鈴木脩矢(2年=投手)
甲子園デビューは6回2死一二塁のピンチの場面だった。全力で腕を振り、空振り三振を奪って小さくガッツポーズを作った。しかし、味方が同点に追いついた直後の8回、連続四球からタイムリーを浴びて勝ち越し点を許した。試合後は「自分が先輩たちの夏を終わらせてしまった」と涙を流した。「攻めのピッチングでチームに勢いを与えようと思っていましたが、8回は点を与えないようにという意識になり、弱気の逃げのピッチングになってしまいました」。秋はエースナンバーを背負う。キレのあるストレートと変化球を駆使し、「総合力で勝負していきたい」と腕を磨く。
甲子園の借りは甲子園で返す。