【高崎商大附】「勝利の方程式」

エース星野空、最速146キロの直球で存在感
投打の戦力充実、初の甲子園出場が視界

 近年、実力を高める高崎商大附が春季関東大会群馬県予選でベスト4進出を果たした。士気上がるチームは初の甲子園が視界に入ってきた。

■エース星野空、圧巻のピッチング  

高崎商大附が激戦ブロックを勝ち上がった。2回戦では伊勢崎清明に4対3、3回戦では秋ベスト8の市立太田に5対4で競り勝った。準々決勝では、昨夏の優勝校・樹徳と対戦、相手にプロ注目の大型右腕・清水麻成がいたが、彼を上回るピッチングをみせたのは高崎商大附エース星野空だった。1対0でリードした4回からマウンドに上がると、最速146キロのストレートで樹徳強力打線をねじ伏せていく。全68球すべてがストレート。6回1安打無失点3奪三振の圧巻のピッチングをみせて3対0の勝利に貢献した。

■ベスト4で夏のシード獲得

 準決勝・明和県央戦でも好ゲームを展開した。樹徳戦同様に高橋勝瑛が先発のマウンドに上がりスターターの役割を果たした。2回途中からエース星野が登板し、140キロ台のストレートを低めに集めていった。0対2で迎えた7回に宮地瑛大のタイムリーで1点を返し反撃態勢に出たが、後続が断たれて1点止まり。9回にも得点圏にランナーを進めたが、1対3で敗れた。今春の結果はベスト4となったが樹徳を倒した力は本物。一戦ごとに成長したチームは夏のシード権を獲得。「先発高橋―エース星野」の勝利の方程式が確立されたチームは今夏、悲願の甲子園出場を狙う。

 

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