2023年 プロ野球ドラフト会議レポート【横浜】 杉山 遙希

2023年 プロ野球ドラフト会議レポート
横浜 杉山 遙希 西武から3位指名

 

甲子園2度出場 高校世代屈指のサウスポー
松坂、涌井の横浜高レジェンドの系譜

2023プロ野球ドラフト会議が10月26日に開催され、高校世代屈指のサウスポー横浜・杉山遙希が埼玉西武ライオンズから3位指名を受けた。高校世代屈指の本格派左腕は、横浜OBの松坂大輔氏、涌井秀章選手(現中日)らがプレーした西武の地でプロへの一歩を踏み出す。

■横浜OB度会は横浜DeNA1位

当日は、横浜高校視聴覚室に大型スクリーンが設置され、杉山は村田監督、チームメイトとともにドラフト会議の進行を見守った。会議スタート直後に、横浜出身でENEOSの度会隆輝(21歳)が、横浜DeNA、中日ドラゴンズ、千葉ロッテから1位指名されると会場には拍手が起こった。左の強打者・度会は2020年度に高卒でプロ入りを志望したが指名がなくENEOSへ進んだ。2022年度には都市対抗大会でMVPを獲得した。今年度は、東都大学リーグの投手陣らに注目が集まる中で、野手ではN0.1の評価を得ていた。3球団から1位指名を受けた度会は抽選の結果、横浜DeNAが交渉権を獲得した。度会は「横浜DeNAに選んでもらってめちゃめちゃ嬉しかったです。最高にうれしいです」と喜びを表現した。

■西武ライオンズ3位指名に歓喜  

先輩の“吉報”を受けて指名を待った杉山は、会議進行とともに緊張の面持ちで自身の名前が呼ばれるのを待った。校内のムードが盛り上がる中、迎えた3位指名で埼玉西武ライオンズから名前が読み上げられると、チームメイトが一斉に沸いた。杉山は「プロを目標に努力をしてきたので夢が叶ってうれしい。1年目から試合に出場したい。将来的には先発投手として登板してチームを勝利に導けるピッチャーになりたい」とプロでの目標を話した。同学年で主将を務めた緒方漣は「チームメイトがプロに指名されて素直にうれしい。自分も大学からプロを目指すので将来はプロの舞台で戦いたい」と親友を祝福した。村田監督は「横浜高校を支援してくれるたくさんの方々の指導によって、大きく成長することができた。ポテンシャルについては、まだまだ伸びしろがある選手。横浜高で学んだことを土台にしてプロの世界でさらに成長してほしい」とエールを送った。

■横浜の経験を土台にプロへ飛躍

杉山は2005年9月23日東京都生まれ。小学時代はジャイアンツジュニア、中学は東京城南ボーイズを経て横浜へ入学。1年夏からエース格としてマウンドに立つと2021、2022年夏の甲子園に出場。今夏の神奈川大会では決勝戦へ進出、慶應義塾と対戦し9回までリードしていたが9回表に逆転されて惜敗。甲子園出場は果たせなかったが、ストレートとチェンジアップのコンビネーションを活かしたピッチングの評価は高校世代屈指。横浜高で心技体の成長を遂げた杉山はプロの世界へ羽ばたいていく。

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