【高島】 「限界突破」

2019年夏の東東京大会ベスト8
限界の一歩先へ、都立のチャレンジ  

 

都立実力校・高島は2019年夏の東東京大会ベスト8など確かな実績を残す。今秋からは新たな指導体制でさらなる高みを目指していく。

■過去5年で都立トップレベルの成績  

高島は、過去5年の東東京大会で都立トップレベルの結果を残してきた。島修司元監督(現田無監督)が指揮した2018年にベスト16、2019年にベスト8。菊池明彦監督となった2021年は4回戦進出。そして2022年も力強い戦いをみせた。2回戦で両国、3回戦で大東大一、4回戦で芝に勝利し5回戦へ。ベスト8進出をかけた戦いでは日体大荏原と対戦。初回に3点を奪うなど主導権を握る戦いへ持ち込んだが、ゲーム中盤に逆転を許して5対6で屈した。ベスト8入りは逃したが、堂々のベスト16。毎年、選手が入れ替わる中、一丸となった戦いによって安定した戦績をつかみ取ってきた。

■目標は「甲子園で1勝」  

夏大会後、2シーズンを指揮した菊池監督が家庭の事情などもあり交代。篠崎時代の同僚で、同校を2015年夏東東京大会ベスト4へ導いた牛久保和哉監督がチームのタスキを受け取った。責任教師としてチームを支えていく菊池前監督は「2年間良い経験をさせてもらったので牛久保監督をサポートしていく」と監督時代同様にグラウンドに立つ。牛久保監督は、篠崎ベスト4の成功体験を基に、高島で甲子園出場を目指す。高校時代に日比谷で甲子園を目指した指揮官は「都立で甲子園に出場して1勝を挙げるのが私の大きな目標です。篠崎では、やれば出来ることを選手たちが証明してくれた。高島のスタイルを引き継いで、やるからには生徒とともに甲子園を目指す」と静かな闘志を燃やす。

■春・夏の飛躍を誓って冬の強化  

2023年の高島は、佐藤渚生主将(2年=内野手)がチームをまとめていく。投手の軸は、昨夏の東東京大会を経験した右サイドスローのエース佐山侑唯斗(2年)。佐山がゲームを作って、3番・佐藤主将、主砲・髙澤大和(2年=内野手)の打撃陣がチャンスで役割を果たす。守備では、守備エリアの広い大髙春樹(2年=内野手)、1年生ショートストッパー大木裕央らが堅実の守りをみせていく。秋大会は予選で実力校日本ウェルネスと対戦して2対3で惜敗し、都大会出場はならなかった。選手たちはあの悔しさを胸に秘めて冬の強化練習、そして強化合宿を乗り切った。ひと回り大きく成長した選手たちは、春・夏の飛躍を誓って新たな年を迎えた。限界を突破した先に甲子園が見えてくる。

 

 

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