【前橋育英】「覚悟」

3年生の皆さん、お疲れ様でした!

新生・育英、王座奪還へ限界突破
野球ノートと映像解析のハイブリッド

2016年から2021年まで5大会連続で群馬の頂点に立った前橋育英。昨夏は準々決勝で樹徳に屈して連覇が途絶えた。王座奪還を狙うチームは「覚悟」を決めて夏へ挑む。

■勝利のために限界を超える

昨夏、連覇が止まった。大会6連覇を狙ったチームは準々決勝で樹徳と対戦。相手投手の前に打線が得点できず、勢いに飲み込まれる形で0対6のスコアで敗れた。夏の群馬大会では実に6年ぶりの敗戦となった。幾多のミラクル劇を演じて頂点に立ってきたチームだったが、6連覇を果たすことはできなかった。夏大会後に始動したチームは、小田島泰成主将(3年=内野手)、石川太陽(3年=内野手)ら前チームからのレギュラーが中心となり始動。選手同士で決めた今年のチームスローガンは『覚悟〜Over the limit to win』。小田島主将は「前チームから試合に出させてもらって勝利に貢献することができなかった。先輩たちのためにも覚悟を持って臨んでいきたい」と夏へ照準を合わせた。

■映像解析で新たな学び

「凡事徹底」を部訓に掲げる荒井直樹監督は、部員73人との対話を重視している。選手たちは野球ノートを提出し、指揮官や指導者とコミュニケーションを図る。練習での方針は、「1対73」の指導ではなく「1対1×73」の組み合わせとなるという。日々野球ノートに向き合い、アドバイスをしたためる荒井監督はアナログタイプだった。だが、今季は映像解析を導入。選手それぞれの打撃、投球フォームを動画に収めて、助言と共に選手に送っているという。また、プロ野球選手の動画などもヒントとして選手と共有。「野球ノートは、選手との“心のふれあい”。動画は、今年から取り入れたが、私自身も新しい発見がある。選手たちと一緒に考えながら高め合っている」と語る。2023年の前橋育英は、アナログとデジタルのハイブリッドで決戦へ向かう。

■守備からリズムをつくって攻撃へ

今シーズンの2大会はいずれも健大高崎に屈している。昨秋は準々決勝で対戦して1対4で惜敗。今春は準決勝で対峙すると0対4で9回へ。前橋育英は、植杉幸汰(3年=外野手)が2ランを放つなど執念で4点を奪って同点に追いついた。しかし、その裏に失点して無念のサヨナラ負けとなった。残すは夏のみ。チームは小田島主将、石川、黒岩大翔(2年=投手・外野手)の打撃陣に加えて、岩﨑鈴音(3年)、信澤快都(3年)、黒岩らの投手陣が進化を遂げる。夏大会前に、2013年夏の全国制覇の試合映像を見たという小田島主将は「全国制覇のチームは、守備からリズムをつくって攻撃につなげていた。自分たちもしっかりと守って、チャンスで畳み掛けていきたい」と決戦を待つ。選手たちは、王座奪還のために全身全霊をかけて戦っていく。

 

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