決勝翌日に校内で結果報告会
選手たちが笑顔で感謝を伝える
関東一が第106回全国高等学校野球選手権大会決勝翌日の8月24日に甲子園から地元・江戸川に帰還し、校内で報告会を行った。学校・地元関係者が駆けつけて、選手たちの健闘を称えた。
■学校に戻った選手たちを熱烈歓迎
関東一は、5年ぶり9回目の出場となった夏甲子園で快進撃をみせて初の決勝進出を決めた。8月23日の京都国際との決勝戦は、9回を終えて互いに一歩も譲らず0対0のスコアレスで延長タイブレークに突入した。多くのファンの期待を背に戦ったチームだったが、一歩およばず1対2で惜敗。準優勝で甲子園をあとにした。
その夜に宿舎で羽を休めた選手たちは翌24日に現地を出発。新幹線で東京駅まで戻ると、午後4時すぎに大型バスで江戸川区の学び舎まで戻ってきた。バスを降りて学校の門をくぐった選手たちを、生徒や地元少年野球チームの児童たちが小旗を振りながら出迎えた。エース坂井遼と捕手・熊谷俊乃介は、U18日本代表に選出されたため現地に残り関西合宿に参加した。
■激闘を終えた関東一の選手たち
報告会では、関東一の渋谷実理事長、乙幡和弘校長、斉藤猛江戸川区長らのほか控え部員、一般生徒、保護者らが選手たちを迎えた。乙幡校長は「決勝戦では惜しくも勝つことができなかったが9回までは同点。タイブレークの結果で準優勝だったが、優勝と同じ価値がある。準決勝の飛田選手の好返球は『奇跡のバックホーム』と言われたが奇跡ではなく、あれが関東一の野球だった」と選手たちを激励した。報告会の壇上に上がった選手たちを、米澤貴光監督がひとりずつ紹介。指揮官は、記録員の田渕颯悟や応援団長の代将歩、マネージャーにも労いの言葉をかけてマイクを持たせた。高橋徹平主将は「甲子園ではこれまでに感じたことのない大きな応援を受けて、自分たちに力を与えてくれました。3年生はこれで引退となり、来年はそれぞれが別の場所でのスタートを切りますがこの経験を糧に頑張っていきたいと思います」と感謝を伝えた。米澤監督は「多くのみなさまの応援が選手たちの力になりました。精一杯戦ったのですが、準優勝という結果でした。優勝旗を持って帰るのは今後のチームの宿題とさせてもらって、もう一度チャレンジして優勝旗を持って帰れるようにしたい」と語った。
関東一の夏は、甲子園準優勝で幕を閉じた。激闘を終えた選手たちには大きな拍手が贈られた。