掛川西
「一体感」
計10度の甲子園出場を誇る伝統校
2024年夏は甲子園で60年ぶり勝利
春・夏計10度の甲子園出場を誇る掛川西。2024年夏に26年ぶりの甲子園出場を果たしたチームは、甲子園ベスト8を狙って突き進む。(取材・栗山司)
■秋は粘り強い戦いで東海大会へ
記憶に新しい2024年夏。掛川西は60年ぶりとなる夏の甲子園勝利を飾った。アルプススタンドを埋め尽くした大応援団。その中で掛川西ナインは躍動した。当時1年生だった代が、今春から最上級生を迎える。
「自分たちはあの雰囲気を知っている学年。次は同じ舞台でベスト8に入ることが目標です」。主将を務める谷口篤郎(2年=捕手)は、力を込めてそう語る。
夏からほぼレギュラーが入れ替わった今チーム。柱と呼べる存在もおらず、大石卓哉監督は「正直、不安だった」と打ち明ける。
それでも試合を重ねるごとに、選手たちは確かな逞しさを身につけていった。県大会初戦で東海大静岡翔洋との接戦を制すと、3回戦、準々決勝はいずれもタイブレークの末に勝利。準決勝ではコールド勝ちを収めたものの、そこに至るまで苦しい試合が続いた。
谷口は「毎日の練習の積み重ねがあって、県大会で準優勝できた。自信につながった」と振り返る。
東海大会では1回戦で東邦(愛知)と対戦。2回に先制を許すも、4回に長橋黎旺(1年=二塁手)のタイムリー三塁打で同点に追いついた。投げては古岡都暉(2年)が7回まで1失点の好投を見せる。しかし8回、連打を浴びて力尽きた。
大石卓哉監督は「やれることはすべてやってくれた」と、選手たちを讃えた。
■一体感を大切に
自分たちには突出した力がない―。そう自覚しているからこそ、今チームが何より大切にしているのが一体感だ。「まずは目に見えて動かないもの。例えば道具をきれいにすること。次に、目に見えて動くもの。ランニングの足や声を揃えること。段階的に取り組みながら、心を揃えるようにしています」(谷口)
そこには秋の大会での反省も反映されている。終盤に強さを発揮した一方で、先制点を奪われて流れを手放してしまった試合もあった。練習の一発目であるランニングから気持ちを高めることで、試合の入りを改善していこうという狙いがある。
■春、夏へ向けた底上げ
このオフは、投手陣の底上げと打撃力アップをテーマに掲げている。夏の大会を見据え、エース・古岡に続く投手の台頭が待たれるところだ。
打線は県決勝で敗れた聖隷クリストファーの左腕・髙部陸(2年)を「まだ今のレベルでは打てない」と捉え、必死にバットを振り込んでいる。
春、そして勝負の夏へ。レギュラー争いが激しさを増す中で、チーム力はさらに高まっていくはずだ。再び甲子園の舞台へ―。熱く選手を鼓舞する大石監督のもと、明確な目標を胸に邁進していく。







