「1分9秒です!」とマネージャーの声が響き、選手たちは口々に「もっと速く。もたつくな」と鼓舞し合う。ダイヤモンド10周のボール回しで、1分を切るのがこの練習のテーマだ。正確な送球と捕球、素早いステップワーク、さらにスピード感が要求される。大事なのは互いの呼吸を合わせること。統率の取れたチームワークの源だ。2018年1月...
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野球ノート 大東大一は、各部員が毎日「野球ノート」をつけ、週1回提出する。「気持ちが乗っているときは何ページも書くなど個々の精神状態や性格が見えてくる。面白いですね」と宮城監督。野球ノートを見て、選手に声を掛けることもあるという。入学当初は野球の技術面を書いていた部員も、3年夏大会前には最後の夏にかける思いや仲間のこと...
学校の玄関前のわずかなスペースで行うゴロ捕球。用いるのは、いびつな形でどこにバウンドするか分からない「リアクションボール」。動体視力と反射神経を養い、ボールを最後まで見るトレーニングになる。「学校のグラウンドが人工芝でどうしても腰が高くなってしまうので、それを直すことにも役立つ」と部員たちは効果を実感している。2018...
1973年以来の甲子園へ近づいているが、目の前に立ちはだかっているのが日大三だ。チーム強化元年の2005年以降、日大三とは公式戦で9度対戦しているが、一度も勝つことができずに9敗。4度の決勝の相手はすべて日大三だ。佼成学園にとって日大三は、越えなければいけない相手だ。藤田監督は「三高の恐さは私が一番知っています。選手は...
関東一は、冬トレの成長を図るため定期的に能力測定を実施している。スイングスピード、遠投、立ち幅跳びなどをチェック、各自が数値を伸ばす。米澤貴光監督は「スイングスピード120キロ以上出せ!」とハッパをかける。ちなみにプロ注目の石橋康太(2年=捕手)のスイングスピードは最速147キロだ。2018年1月掲載 ...
矢板野球部員は、毎月1~2回、相撲部の土俵へ出向き、稽古をつけてもらっている。全国屈指の強豪・相撲部に“弟子入り”し、股割りや四股などを学ぶ。原卓寛監督は「体の使い方を学ぶことで野球に応用できる」と話す。矢板の選手たちは、相撲道をヒントに夏のトーナメントをかけあがる。 2018年4月掲載 ...
選手たちの後方支援に力を合わせるマネージャー4人(清水怜奈さん、町田咲綾さん、潮真優さん、石坂弥愛さん)。グラウンドでは練習の時間計測などを行うほか、おにぎりやチャーハンなど“補食”の準備に心をこめる。唯一の3年生・石坂弥愛さんは「おいしいご飯をつくって選手たちを支えたい。マネージャーになってから夏の大会で校歌を歌えて...
新チームの戦力は、前チームよりもスケールは落ちるものの、練習に取り組む姿勢は上。前チームで試合に出ていた選手は限られていたが、昨夏大会期間中、甲子園を目指して練習に打ち込む前3年生の姿が手本となった。昨夏の“20日間”が、後輩たちに大きな力を与えていたのだ。指揮官は「新チームの選手たちは技術的には劣るかもしれませんが、...
高崎工は、碓氷川河川敷で練習を行っている。グラウンドから約3キロの場所には、縁起ダルマで知られる「少林山達磨寺」がある。選手たちは、少林山までの走り込みのほか、達磨寺で石段トレーニングも実施するという。選手たちはからっ風に負けない走りで、足腰を鍛え、夏大会へ向かう。2018年4月掲載 ...
桐生第一は今年2月に甲子園見学を実施した。冬季強化キャンプの際に甲子園へ足を運び、球場や施設内などを見学した。春夏14度の甲子園を経験する名門だが、2016年春以降は甲子園へ届いていない。聖地を知らない選手たちのシミュレーションとなったという。エース本木康介(2年)は「甲子園のマウンドで投げてみたいと思った」とイメージ...
毎年、夏の大会へ向けて4月に作成している部員全員分のオリジナルシャツ。自分たちでデザインを決め、2015年「常笑野球」、2016年「下克上」、2017年「闘魂」と目標を記してきた。今年も新たな“指針”を身にまとってチーム一丸となる。「八王子から神宮、神宮から甲子園」の言葉は、前監督の大原博文(現昭和監督)が決めた。 2...
葛飾野はこの冬、バッティング練習で木製バットを使用した。芯で捉えなければボールが飛ばない木製バットで数多く打ち、正しいミートポイントで捉える感覚を養ってきた。「私も高校時代、竹バットでバンバン打ってましたからね。この冬場はずっと木で打っていたため、生徒たちは金属バットに飢えていると思いますよ」と海洲監督。ロングティーで...