夏の主役たち 〜群馬編〜
【明和県央】エース 須藤 奨太(2年=安中二中)
最速138キロの豪腕サウスポー
■うなるストレート、明和県央の「江夏」
威力あるボールをミットに突き刺す2年生サウスポー。安中二中の軟式時代から130キロ前後のストレートを投げ込み、県野球界では知られた存在だった。高校は、明和県央を選択し1年秋からベンチ入り、当時の体重は102キロだった。プロ野球レジェンド選手・江夏豊を彷彿させることから「県央の江夏」とも呼ばれた。昨秋季大会3回戦・健大高崎戦では3番手としてマウンドに登り、最初のイニングをきっちりと抑えたが、その後に緊張などから足がつるなど経験不足も実感した。秋季大会後、約1時間半の自転車通学、食事管理などにより、84キロまで減量。体のキレが増すと球速も上がり、最速138キロをマークした。打撃も非凡で、学校ライトフェンスを遥かに越える120メートル弾も放つ。「投打のパワーを上げて、チームの勝利に貢献したい」。サウスポー二刀流が今夏の群馬大会を盛り上げる。